畳の表替えをDIYで行う際、気になるのが作業にかかる時間です。

特に初めて挑戦する方にとっては「どれくらいの時間が必要なのか?」「効率的に進めるためのポイントは何か?」といった疑問があることでしょう。

今回は、畳縁を簡単・確実に縫い留めるための専用器具「かん二郎」を使用した場合の作業時間の目安や、効率的に作業を進めるためのコツについて解説します。

二人以上で作業すると早い

 

 

1. 素人でもできる畳製作作業時間の目安

「かん二郎」を使用した畳の表替え作業は、初めての方では1枚あたり約2~3時間程度掛かる場合があります。

作業に慣れてくると、1枚あたり1時間程度で仕上げることも可能です。

作業時間は使用する道具や作業環境、作業者の経験によっても変動しますが、以下は一般的な目安です。

作業経験1枚あたりの作業時間
初心者約120~180分
慣れてきた方約60〜120分
経験者約45分〜60分

 

慣れるまでは逢着作業に一番時間が掛かる

 

 

2. 効率的に作業を進めるためのコツ

作業時間を短縮し、効率的に畳替えを行うためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

まず既存の畳を引き上げなければなりませんが、そのような作業は以下のリンクを参照してください。

畳は1枚1枚サイズが違うオーダーメイドのため、専用の道具で引き上げるだけではなく、位置や裏に書いてある名前を確認する必要があります。

2-1. 作業スペースの確保

広めの作業スペースを確保することで、畳の取り扱いや道具の配置がスムーズになります。

畳を広げて作業できるスペースを確保しましょう。

また後片付けのことも考えるとブルーシートなどを敷いたり、壁や家具を傷つけないように養生も必要です。​

2-2. 必要な道具の準備

作業に必要な道具を事前に準備しておくことで、作業中に道具を探す手間が省け、作業効率が向上します。必要な道具は以下の通りです。

  • かん二郎本体


  • 畳表
  • 畳縁


  • 縁下紙


  • 縫い糸
  • 上敷き鋲


  • 霧吹き、定規、テープ
  • タッカー(仮止め用)


  • カッターやハサミ
  • 縁引き(マイナスドライバー)


  • 重しや角材など

これらの道具は、DIYホームセンターなどでも揃いますし、八巻畳工業の通販サイトでもセット販売を行っています。

🛠 畳表・縁付き・道具のDIYセット商品はこちら
➡️ https://tatamiyamaki.com/product-category/set/

2-3. 作業手順の確認

作業手順を事前に確認し、流れを把握しておくことで、スムーズに作業が進みます。

作業手順をまとめた動画やブログ記事を参考にすると良いでしょう。

重しを乗せて畳床を反らせる

📖 参考記事:
➡️ 素人が畳の裏返しをしてみた実録ブログ

🎥 参考動画:
➡️ かん二郎の使い方を解説したYouTube動画youtube.com

2-4. 作業の分担

複数人で作業を行う場合は、作業を分担することで効率的に進めることができます。

例えば、一人が畳表を外し、もう一人が新しい畳表を準備するといった具合です。

畳を押さえてもらうだけでも楽になる

3. まとめ

「かん二郎」を使用することで初心者でも比較的簡単に畳の表替え作業を行うことができます。

作業時間は初めての方であれば1枚あたり約2~3時間程度が目安です。

作業に慣れてくると、1枚あたり30分程度で仕上げることも可能です。

効率的に作業を進めるためには作業スペースの確保、必要な道具の準備、作業手順の確認、作業の分担といったポイントを押さえることが重要です。

次回のブログでは「安全面」に焦点を当て、DIYで畳の表替えを行う際の注意点や、安全に作業を進めるためのポイントについて解説します。

 

その4へ続く

【畳の表替えDIY】かん二郎を使った作業時の安全対策と注意点 その4

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