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☆今回の記事は2部構成のうち【その2】です
【その1】はこちら↓
【名前と場所が決まってる】畳の大きさって全部違うの!?自分で引き上げた畳を元の位置に戻す方法【その1】 | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)
ご存じ無い方が多いのですが畳の大きさは1枚1枚違います。
そのため名前と敷く場所も決まっており、引き上げた際はまた元の位置に戻す必要があります。
もしご自分で畳を引き上げるような時がありましたら、今回の記事を参考にしてみてください。
畳の大きさの違いについて詳しくはこちら↓
【京間・江戸間】畳のサイズ(大きさ)って一畳ずつ違うって知ってました? | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)
畳を剥がす前にやっておきたいこと
ご説明の通り裏書きを見ればご自分でも敷き込むことは可能です。
しかし慣れていないと「あれ?どっちが北だっけ??」と迷ってしまいます。
慣れるまでは引き上げる前に養生テープを畳に貼り、マジックなどで「廊下側」とか「テレビの下」などと書いて全体の写真を撮っておくのも良いでしょう。
なぜなら記憶になくても以前に畳を入れ替えて敷いてある場合などは、裏書きが当てにならないこともあります。
畳職人であれば敷いてある状態でも畳が入れ替わっているのを確認できますが、そうでない方はまず分からないと思います。
裏書きのルールと一般的な敷き方について
前述したように地方によって違いますが、ほとんどの場合は畳の裏書きは『部屋中央に向かって畳同士が隣り合う』方を字頭とします。
これは畳の寸法が全て違うことに起因していて、壁側は必ず畳寄せ(たたみよせ)や柱の曲がり(くせ)があるため、基準面である畳同士が合わさる面(字頭で縁がある方)は真っすぐとなります。
この基準面が「こちら」と分かるように字頭を統一しているのです。
裏書きをよく見ると真ん中に書いてある場合と端に寄せて書いてある場合があると思います。
これは一般的に『字が寄っている方向が部屋の中央』というルールに基いています。
要するにどちらか片方に寄って裏書きがある場合は、その短手側に隣の畳がきて反対側は壁ということです。
地方によってはこれを全く逆に記している場合(壁側に裏書きがある)もありますので、畳を剥がして引き上げる際には注意が必要ですね。
ご自分で畳を敷く場合は8畳間までは、まず東西南北を確認して部屋の端に丈で並ぶ【ト】から敷いていきます。
【ト】を二枚先に敷いて【マ】を敷く様子
次に【マ(枕)】を敷いて更に次は【川中】があれば川中から。
無ければ最後に【中】を敷いて完了です。
10畳間になると【大マ(枕)】がありますので、その場合は一番先に敷くのは大マ(枕)からです。
10畳間
また「そもそもなんでこんな敷き方(並べ方)なんだろう?」と思った方がいると思います。
畳の敷き方(並べ方)についてはこちらに詳しく記載しております。
【祝儀】畳の敷き方にはルールがあった?縁起の良い敷き方と悪い敷き方の違いとは?【不祝儀】 | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)
自分で出来る敷き込みのコツ
畳床(本体部分)が藁で出来ている畳は30キロほどあります。
大変重いので裏には手をかけるヒモが付いています。
持ち上げて移動する際には軍手をして、このヒモに手をかけて持ち上げてください。
ダイケンボードなどで出来ている畳は裏に持ち手がありませんので、重い場合は二人で持つと良いでしょう。
敷く順番は上記しましたが、基本的には幅方向で裏書きの字頭が上になるように立てます。
敷く場所の壁側に立てて畳の裏が自分の方にきている状態で平らに戻して敷きます。
この時、裏書きの書いてある方を持って書いてない方の角を滑らすように壁際に押し込むと楽です。
滑らすように押し込む
平らになった畳は良く踏んで隣り合う畳と段差にならないようにします。
とにかく良く踏む
きつくて入りにくい場合は両方の畳を少しだけ持ち上げ、拝ませるように同時に敷くと入ります。
藁製の畳は厚みが均一でない場合がありますので、良く踏んでも段差が出るようでしたら下がっている畳の下に、その段差と同じくらいの厚みのある物を差し込みます。
新聞紙を折り畳むなどすると調整が効きますね。
ゴザの切れ端を入れている様子
畳を剥がした床面にゴザの切れ端が落ちているのは、そのような段差を解消するために入っていた物です。
剥がす際に動いてしまっていなければ、そのまま再利用しても良いでしょう。
腰を痛めないように注意
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業