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障子についてこんな事でお困りはないでしょうか?
・猫を飼っている
・窓の結露が酷い
・頻繁に張り替えできない
・小さなお子さんが破ってしまう
・水拭きしたい
このようなお困りごとに最適なのが『ワーロンシート』です。
プラスチック障子紙
プラスチック障子紙なので一般的な障子の紙と違い、破けにくく水分に強い特徴があります。
お求めはネット通販やホームセンターでも可能ですので、ご自分で張り替えることも出来ます。
今回はこのワーロンシートの貼り方を写真を使って説明していきますね。
※厚みがあるので雪見障子には向きません
1 揃える材料と道具
基本的に普通の障子紙と違って糊では貼り付きません。
専用の両面テープが必要になりますが、他は一般的な障子の張り替えと同じ道具で大丈夫です。
・ワーロンシート
・専用両面テープ
・定規(長い方が良い)
・カッター
・ボールペン
・大きめのクリップかマスキングテープ
2 紙を障子のサイズに裁断
普通の障子紙を貼る工程と違い、最初に紙を障子の糊代に合わせて裁断する必要があります。
やり方は障子の背面(窓側)が上になるように台に置き、その上にワーロンシートを乗せます。
糊代の部分を『紙じゃくり』と言いますが、この少し窪んだ糊代よりも1mmだけ内側に合わせて切ります。
しかし多くの場合の紙じゃくりは幅が狭いので、1mmの余裕を取ると両面テープの幅より狭くなりはみ出してしまいます。
その場合は1mm内側に切るというのは無視してください。
簡単に切るのなら障子の2辺にワーロンシートを合わせて固定し(クリップやマスキングテープが良い)残りの2辺をボールペンで印をしてカッターで切ります。
ワーロンシートはとにかく滑るので、この固定と言うのが大変重要になります。
多くのサイトで張り替えの仕方をレクチャーしていますが「リニアか?」と思うくらい滑ります。
裁断の際は最初に合わせる2辺を確実に固定してから切ってください。
3 両面テープ貼る
初見では難しい説明書
重要なのは貼る順番を間違えない!という事です。
必ず下桟の横方向と縦桟全てを最初に貼ります。
まだ剥がしません。
画面手前が下桟
次にワーロンシートを障子の上に置きます。
この時に少しでもズレると失敗しますので、必ず完成形の位置に置いてください。
下桟に乗っているワーロンシートを動かないようにそっと持ち上げ、下桟横に貼った両面テープの保護紙を剥がします。
下桟横に貼ったテープに接している縦桟のテープも全て3センチ~程度剥がしてワーロンシートを接着します。
障子の上桟から接着面である下桟に向かいワーロンシートを丸めます。
丸めておく
先程3cm~程度剥がしておいたテープの保護紙を次の横桟の位置(横桟は過ぎる位置)まで剥がし横桟に両面テープを貼ります。
ワーロンシートを初期位置で丸めたまま固定(クリップやテープで)出来れば、縦桟に貼った保護紙は全て剥がしても構いません。
要するに縦桟の保護紙を剥がしてから横桟に両面テープを貼るという事です。
保護紙の上から貼ってはいけない!
4 ワーロンシートを貼る
上桟に貼った保護紙だけを残し、全ての横桟保護紙を剥がしたら(白いテープが上桟横だけ残った状態)丸めてあったワーロンシートを平らに戻していきます。
シワにならないよう慎重にゆっくりと平らにしてください。
最後に上桟横に貼ってある保護紙を剥がしてワーロンシートを張り付けますが、この時にシワが出来やすいので軽く引きながら圧着すると綺麗に貼れます。(指で上桟の方向へしごく)
最後に下桟方向から縦桟方向へ指をスライドして圧着し、横桟は中央から外へ向かって指で圧着するとシワが出来にくく張れます。
下から上へ向かって圧着
中央から外側に向かって圧着
完成
5 その他の注意点
・ワーロンシートの特質として気温20℃以上で貼らないと剝がれやすくなります
・剥がす時はドライヤーなどで温めてから剥がします
・剥がす際に接着が強いので木を傷める場合があります
・結露などで切り口(外側の四方)から変色する事があります
・音が反響する事があります
・アルミ製の障子などは相性が悪いです
・よく滑るので定規も固定して切ると怪我を防止できます
以上がワーロンシートの貼り方と注意点でした。
ご自分でも糊を使わずに貼れますので、是非チャレンジしてみてください。
自身の無い方はプロにご依頼する事をお勧めします。
本当に滑るので怪我だけは気を付けてくださいね。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業