ペットの中でも猫を飼っていると、爪とぎで部屋の家具や壁・建具などが傷になることがありますよね。

猫のに罪は無いのでしょうが賃貸物件や新築など、爪とぎをされると非常に困る飼い主さんも多いと思います。

基本的に猫は爪よりも硬い素材に対して爪とぎはしませんし、引っかいても傷にならないというのはご理解いただけると思います。

しかし和室に関しては天然素材が多く使用されている理由から、猫が爪とぎしてしまう建材があちらこちらにあります。

今回は和室の建材の中でも最も引っかかれて困る【襖(ふすま)】について、防御策を探っていきたいと思います。

 

 

 

襖を猫に引っかかれて破けてしまうと何に困るのか?ちょっと傷になっただけでも致命傷の理由とは

猫の爪とぎで傷になる建築素材として多いのは和室にある畳・襖・障子・網戸・柱・壁ではないでしょうか。

畳の場合は上に敷物を敷いたり、障子であれば部分的に貼り直すことも可能でしょう。

また網戸は窓を開けない、柱や壁は保護材でカバーするなど可能です。

しかし襖に関しては簡単に傷が付くのは勿論、一箇所でも傷になると目立つ上に貼り替えは全面になってしまいます。

2枚から4枚並びの襖の内、1枚だけ傷ついた場合はその1枚を新しく張り替えれば良いと思いますよね?

ところが数年経過した襖紙は太陽光や空気中の成分を呼吸することにより、色味がくすんで茶色に近付いていきます。

新品は明るい発色をしているため1枚だけの交換では同じ柄でも全く違うように見えるという事です。

家主が気にしなければ良い問題ですが、気になる方は他の襖まで張り替えなければならず、賃貸などで原状回復して撤去などの条件下では出費がかさみます。

 

 

引っかかれた襖

 

 

猫に引っかかれても破けにくい・破けない猫用の襖ってあるの?

襖の表面は紙質のため結論から言うと破けない襖紙はありません。

しかし『破けにくい』という襖紙はあります。

極稀に引っかいてしまう・引っかくかもしれない、という程度であれば【表面強化襖紙】や【汚れ防止用襖紙】を採用すると良いかもしれません。

いずれも普通の襖紙に比べて耐久性が強い特徴があり、表面加工により水を弾くので汚れを防止し雑巾での水拭きも可能です。

価格は通常の襖紙に比べて割高になっていますので、詳しくはお問い合わせください。

 

表面強化襖紙

 

汚れ防止用襖紙

 

 

【DIY】自分で襖を猫の爪から守るのであればコレがお勧め!簡単にできる防衛策とは

賃貸物件に入居したばかりや襖を新しく張り替えた直後に、少しでも猫の爪から襖を守りたいという方は自分で出来る以下の方法を試してみてください。

見栄えは良くありませんが簡単にできて効果は抜群です。

 

・薄いアクリルなどの透明フィルムを貼る

ホームセンターなどで購入できる薄いアクリルのフィルムは透明なので、襖の柄を隠さず猫の爪から襖を守ってくれます。

アクリルは様々な厚みがあるので厚ければ厚いほど強度は増しますが、その分重くなるのと厚いと襖の開閉で襖同士がぶつかってしまいます。

できるだけ薄いアクリルを選んで貼った方が良いでしょう。

 

他の注意点として、まず購入の際はご自宅の襖よりも大きい素材を購入すること。

見栄えを気にしなければ継ぎ合わせても良いですが、継ぎ目に爪を掛けられてしまう可能性もあります。

次に貼る際は襖紙に直接貼らず、襖の外枠である木製の桟に貼ってください。

紙に貼ると剥がす際に破けてしまうため、外枠に両面テープや養生テープで貼り付けると良いでしょう。

 

透明ではありませんが『ワーロンシート』という障子に貼る強化紙があります。

こちらは紙を薄いフィルムで挟んでいますので白い色をしています。

同じように外枠の大きさにカットしてから貼り付けます。

 

ワーロンシート

 

フェレットなどのペットであれば立ち上がった高さ程度に貼ればよいので、全面貼りの必要はありません。

自分で貼るのが難しい場合はプロに依頼しましょう。

当店であればワーロンシートが在庫にありますので施工も可能です。

 

 

東京都北区で四代110余年

有限会社八巻畳工業

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