和室を寝室として利用している方や、居間として利用している人は畳替えの日数が気になりますよね。

実はこの施工日数、畳屋さんによって違うって知っていました?

首都圏では部屋数が少なくて「和室の畳を持って行かれたら困る!」という人も多いと思います。

今回は気になる畳替えに掛かる日数について解説していきます。

 

 

 

 

畳は『新床』『表替え』『裏返し』で掛かる製作時間が異なる

まずはご自宅の畳にどのような施工が必要なのか?

その施工方法によって掛かる製作時間が変わるため、即日から1週間後など納期が変わってきます。

施工の違いについてはこちらを参照してください。

 

・新床(しんどこ)

文字通り畳床(たたみどこ)という芯材部分から全て新しく作り変える作業です。

製作工程が多く、最も作るのに時間が掛かります。

お店によって違いますが、通常は採寸後に既存の畳を敷き直して数日間製造日をいただき、改めて納品となります。

畳の厚みは基本的には2種類なのですが近年では薄いタイプや中途半端な厚みの畳まであり、採寸して厚みを測ってから畳床を注文し仕入れることもあります。

そのためかなり大きめのお店でないと数種類在庫できないため、都心の畳店では1週間前後の製作日数をいただく畳店が多いです。

 

・表替え(おもてがえ)

既存の畳を持ち帰り表面のゴザと縁(へり)を新しく張り替える作業です。

基本的には6畳~10.5畳程度なら即日仕上げします。

畳に大きな凹みがある場合や大きく隙間が空いている時などは、補修に時間が掛かりますので畳数によっては1晩預かりということもあります。

 

・裏返し(うらがえし)

表替えと同じように既存の畳を持ち帰りますが、作業としては表面のゴザを剥がして裏返し、新しい縁で縫い付けるという作業になります。

こちらは畳表(ゴザ)を寸法で切り出す作業が無いので、最も時間の掛からない施工です。

一般的な畳屋さんであれば12畳程度は即日で仕上げると思います。

 

 

畳の納品は基本的に即日仕上げ?気になる日数とメリット・デメリット

当店では時間を掛けて丁寧な仕事を心掛けていますので、即日仕上げとなれば新床で8畳。

表替えでは10.5畳、裏返しでは12畳程度が目安となります。

他に寝る部屋があるお宅では、補修箇所が多い場合などは一晩お預かりして翌日に納品ということもあります。

この作業日数は包丁で畳床(たたみどこ)を手落とししているか、機械で切断しているか。

また、大型ミシンを導入して逢着作業をしているか、ポータブルミシンや手縫いしているか。

畳店によって様々なので一概には言えません。

 

即日仕上げのメリットとしては畳を朝引き取って夕方には納品されていることですよね。

しかし畳数が多かったり補修箇所が多い場合の即日仕上げは丁寧な仕事ではない可能性も。

『即日仕上げ』にこだわり過ぎるとデメリットの面が出てしまう事もあるかもしれません。

 

 

大手のチェーン店は畳の即日仕上げを割増料金取るって本当?

全部がそうではないでしょうが大手畳屋チェーン店では基本的に即日仕上げをしていません。

理由は効率良く数軒のお客様を回って1日で引取りのみを行い、工場でまとめて作業して出来上がった畳を今度は1日で数軒納品して回るためです。

そのため即日仕上げで依頼した場合は割増料金が発生するという仕組みです。

コストパフォーマンスは良さそうですが引き取りに来る人と工場で作業する人は別々なので、凹みや隙間の補修などはほとんど手を掛けていない実態があります。

数日間の預かりと言っても丁寧な仕事とは限りませんし、安いと思って注文したら即日は割増料金となれば、あんまりメリットを感じませんよね。

 

 

まとめ

当店では基本的に即日仕上げを心掛けています。

しかし畳数が多い場合や補修箇所が多い時は一晩預からせていただく事もございます。

畳屋を急かすと仕上がりがあまり良くない可能性もありますので、ご注文の際は余裕を持ったスケジュールをお勧めいたします。

 

 

東京都北区で四代110余年

有限会社八巻畳工業

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