畳の表替えについて
畳の施工には大きく分けて3パターンあることは前述しました通りです。
ではその一つである表替え(おもてがえ)について。
表替えはその名の通り畳の表面(ゴザ)を張り替えます。
もう少し詳しく言うと既存の畳は表面が茶色くなって汚れていますよね?
そのゴザ部分を剥がして、新しく綺麗なゴザ(畳表)を張り付けます。
ですから畳の{張り替え}は合ってます。
でも{表返し}だと引っくり返しているような表現なので使用しません。
また、畳は年数が経つと少しずつ縮んで小さくなってきます。
畳屋はゴザを剥がして畳床にゴザや紙を補修材として使用し、丈や幅を丁度良いサイズに直して張り替えます。
この時に家具による凹みなども補修しますので、定期的な張り替えは畳の寿命を延ばすことにもつながるんですねぇ。
表替えは実際に使用する畳表(ゴザ)のランクによって価格が違います。
中国産か?国産か?和紙製?樹脂製?
和紙で出来た畳表
天然藺草の畳表はイ草の質によって耐久性と価格が違う
「畳の表替え 価格」と検索してみてください。
各畳店で様々価格表が出てきます。
値段も色々ですが、その値段の差はなんなんだ?というご質問に一言で返すなら。
・答え 畳表に使用されている藺草(いぐさ)の本数と長さ
ですね。
長い藺草は収量が少ない
藺草は長ければ長いほど穂先と根を避けた真ん中の太さが均一部分を使用できます。
また、本数が多ければ密集しますので耐久性も上がります。
『長い藺草はあまり収穫できない + 一畳の中に入る本数が多くなると作れる畳表が減る』
これが価格の差です。
お分かりいただけたでしょうか?
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業