Table of Contents
畳は天然素材で出来ている場合が多いので、濡れれば水分が染み込んで放っておくとカビが生えたり、腐ったりしてしまいます。
濡れると言っても水をこぼした程度から、災害などで床上浸水してしまうほどまで色々ですよね。
今回は水分を含んでしまった畳のメンテナンスと場合によっては処分も検討しなくてはいけないパターンについて解説していきます。
畳の上に水をこぼした、ペットがオシッコしてしまったらまずやって欲しい事
良くある事例として飲料の入ったコップを倒してしまったり、ペットが畳の上でオシッコをしてしまったというケースがありますよね。
畳表(ゴザの部分)が樹脂や塩ビ製であればちょっと放置したくらいでは何ともありませんが、天然の藺草(いぐさ)で出来た畳表の場合は『とにかく早く拭き取る』の一言に尽きます。
放置して染み込んでしまうと新しい畳表ほど濡れた部分は染みになり目立ちます。
天然藺草でも軽度な油分はありますので、濡らした瞬間に拭き取れば跡も残らず染みも目立ちません。
オシッコしても染み込まない畳
開いている窓から雨が吹き込んで畳が濡れてしまったり気付くのが少し遅れた場合
外出時や別の部屋にいて雨に気付くのが遅れた時など、外から吹き込んできた雨に畳が濡れてしまう事もありますよね。
この場合は完全に水分が畳へ染み込んでいますので、その後のメンテナンスをしっかりしないと畳からカビが生えてしまうかも。
気付いた段階ですぐに乾いた布で良く拭き、エアコンで除湿しつつ扇風機で風を当て畳を乾燥させてください。
雨で濡れたら乾燥させる
濡らしてしまった畳、乾燥の目安ってどれくらい?
皆さん驚かれるかもしれませんが、畳は水をこぼさなくても1畳でコップ1杯分の水分を吸・排出するほど湿度コントロールをしています。
しかし全体的に湿気を吸っている時と違い、雨が吹き込んだり水をこぼしてしまうなどした時は部分的に大量の水分を蓄えてしまいます。
その場合の吸水力は凄いのですが一度溜めこんだ水分を放出するには多大な時間が掛かるのです。
そのため晴れた日に直射日光を当て乾かしたとしても3日程度の時間は覚悟してください。
直射日光を当てられない場合はエアコンや除湿器、扇風機を駆使して1週間は乾かすのに時間が掛かります。
表面を触って乾いたと思いきや、染み込んだ水分は下の方にも行っていますので、完全に乾かすとなると場合によっては3週間から1か月程度は乾燥させた方が良いと思います。
雨漏りで腐ってしまった畳
床上浸水で完全に畳が濡れてしまった!どうしたら良い?
結論から言いますと『廃棄』するしかありません。
畳は藁製でも木質チップボード製でも一度完全に濡れてしまうと、乾かしてもフカフカして硬さが無くなってしまいます。
こうなると荷重の掛かったところは潰れますし、まず完全に乾かすのが不可能に近いためカビが生えて腐っていきます。
健康上の理由からもすぐに部屋の外に出したいところ。
しかし廃棄と言っても水を含んだ畳は50キロ以上になります。
大人二人でも持ち上げて運ぶのが大変なほど重くなりますので、こうなってしまうと一刻も早く外に出した方が良いとは分かっていても中々運搬するのが大変ですよね。
腰を傷めないように出来るだけ複数人で運ぶことをお勧めします。
畳の廃棄方法については以下のリンクを参照してください。
まとめ
ちょっとした水分であれば、すぐに拭き取ればそれほど問題ありません。
しばらく放置してしまっても完全に乾かすようにすれば大丈夫です。
しかし完全に濡れてしまった畳は廃棄するしかありません。
災害などで濡れた畳は何人かで一緒に運ぶようにしましょう。
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
03-3917-9827