※{琉球畳}と{縁無し畳}は違うということを毎度説明していますので、今回は割愛させていただきます。

詳しくは↓こちらのリンクを開いてください。

【天然】人気の琉球畳・縁無し畳を一つの和室に敷いたら以外にも違和感無かった【本物】 | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)

 

 

普通の和室と少し違う縁無し畳の標準的な規格と敷き方

 

という訳で今回はセキスイMIGUSAを2色使用した『縁無し畳』の施工例をご紹介します。

通常{縁無し畳}の場合、半畳の市松敷きというのが定番です。

1畳は長方形で半畳は正方形ですよね?

4.5畳のお部屋であれば半畳9枚。

6畳間で半畳12枚。

8畳間なら半畳16枚。

1畳の半分サイズで作った場合、畳数の倍の枚数になるのはご理解いただけたと思います。

 

この場合、半畳を同じ方向に並べて敷いてしまうと見た目が均一なので1畳で作っても同じになってしまいます。

半畳は隣り合う畳と90度向きを変えて敷くことにより、光の加減で全く同じ畳が違った見え方をします。

 

同じ素材で向きを変えただけ

 

 

市松模様に因んだ縁無し市松敷きとカラーバリエーション

 

この敷き方を模様に例えて『市松敷き(いちまつじき)』と言います。

東京オリンピックや鬼滅の刃で主人公が着ている服の柄で有名になりましたよね。

同じ素材でも向きを変えるだけで市松模様になる『半畳市松敷き』ですが、2色使用すると更に濃淡が出て変わった印象を受けます。

同系色でも全く違った色味でも、お好みで組み合わせることが出来るパターンは見本帳の数を見てもらえれば相当あります。

 

ダイケン和紙表カタログ

 

 

モカベージュとラテブラウンのマッチング

 

今回お客様が選ばれたのはセキスイMIGUSAの【モカベージュ】と【ラテブラウン】の2色。

大きく違った色ではありませんが、市松敷きにすると変化があります。

 

施工例1

 

施工例2

 

施工例3

 

いかにも【和室】というお部屋が、いきなりお洒落なお部屋に変身しました。

色味も落ち着いていて飽きの来ない配色と、元々床の間のある和室でしたがその雰囲気を完全に壊すことのない調和。

畳も市松敷きも昔からありますが、もちろん襖もありますので完全に洋風にという訳ではなく、丁度良い新しさが演出された感じになりました。

 

 

仕様と素材

 

畳床 ダイケンボード+スタイロフォームのⅢ型2mmクッション材入り

畳表 セキスイMIGUSA目積表(樹脂製) モカベージュ+ラテブラウン

オプション 防虫・防カビ紙 下敷き用(ホウ酸)

 

 

まとめ

今回のお客様は2Fには熊本県産天然藺草を使用した畳表で表替え。

1Fを普通の縁付き畳から樹脂製の縁無し畳へ新床。

全く違う畳ですが、どちらもメリット・デメリットがあり、そのメリットのみを活かした施工だったように感じます。

例えば寝室として使用している2Fには良い香りや身体に良い効能のある天然藺草の畳。

使用頻度の高い1F和室は樹脂製縁無し畳で耐久性と退色防止。

また、床下からの湿気が強めでしたので樹脂はカビが生えにくいといったメリットも活きています。

床下からは湿気だけではなく隙間風も強く吹き付けていましたので冬場は寒かったそうですが、防虫紙を敷く事により隙間風を遮断し湿気による害虫も防いでいます。

更に隙間風予防として畳同士の隙間ができないように、寸法も少しキツ目で仕上げました。

 

このように{和室の困った}をご相談いただければ、できる限り知恵を絞って施工に当たらせていただきます。

気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

東京都北区で四代110余年

有限会社 八巻畳工業

03-3917-9827