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正月に親戚が集って食事中に義理の兄が誤って畳に醤油をこぼしてしまいました。
今回は不意に畳を汚してしまった時の対処法と、汚れにくい素材で出来た畳表(ゴザ)・畳縁(たたみべり)について解説していきます。
しまった、畳に醤油をこぼした!
畳に醤油をこぼして汚してしまった!まず何からしたら良い?汚れの落とし方は?
畳に醤油やソースなど染みになりそうな液体をこぼしてしまった時、唯一の対処法は【一秒でも早く拭き取る】が正解です。
畳の素材によって染み込むスピードが違うので後ほど詳しく説明しますが、素材の質を問わず素早く拭き取る事が肝心になります。
少量であればティッシュで十分ですし、お酒などの大量な液体であれば布が良いでしょう。
広げないように素早く拭き取り吸収させます。
すぐ拭き上げる
問題はこぼしたのに気付かず時間が経ってしまった場合です。
それでも水分が残っている場合はティッシュや布に吸収させて、少しでも畳から汚れを拭き取ってください。
汚れが酷い場合(醤油などが染み込んでしまった)は中性洗剤で水拭きします。
この時守って欲しいのは【必要以上に濡らさない】という事です。
畳は多くの場合は天然素材である藺草(いぐさ)で出来た畳表が使用されています。
汚れが気になりたっぷり濡らしてしまうと、その水分で染みが広がり跡になるのは勿論、湿気の多い時季では乾かずにカビが生える原因にもなります。
また、しつこく擦ると畳の表皮が剥がれて耐久性が著しく落ちてしまいます。
汚れたことに気付くのが遅れた場合は100%元通りにはなりませんので、ある程度のところで諦める気持ちも被害を最小に抑えるコツです。
汚れが目立ちにくい畳表と畳縁はどんな素材でできているのか?
今回汚してしまった畳は和紙製の畳表にポリプロピレンと呼ばれる化学繊維製の畳縁でした。
和紙の畳は樹脂コーティングしてありますので撥水し汚れが付きにくい特徴があります。
実際に醤油をこぼしても弾いているようで、ティッシュで拭き上げただけで汚れは目立ちませんでした。
メーカー(ダイケン)の説明
よく畳の縁をお客様が選ぶ際に「汚れが目立たない縁がいいわね」と言われます。
そのような方は割と濃い色の柄縁をチョイスしますが、今回意外だったのは無地の淡い色の縁でも化学繊維の場合はそれほど汚れが目立たなかった点です。
すぐに拭き上げたというのもありますが、思っていたよりも汚れを弾き染みにならなかったのは意外でした。
ほとんど分からない程度
逆に汚れと相性の悪い畳素材と経年劣化による落とし穴
天然藺草は人間の体に最も合った性質のある素材であることは間違いありませんが、水汚れに関しては水分を吸収してしまう性質上から最も汚れやすい素材であるとも言えます。
同じように天然素材である綿縁(めんべり)はその名の通り純綿製で水分を吸収するため汚れに弱いです。
しかしこちらは黒やこげ茶が一般的ですので、元々濃い色をしていて汚れは目立ちにくいです。
目立ちやすいのは鶯色(うぐいすいろ)などの淡い色合いの縁です。
ここまで見るとメンテナンス面で天然藺草より和紙製の畳表が良いと思いますよね?
でもちょっと待ってください。
和紙製は前述の通り樹脂コーティングがされていて撥水しますが、使用年数が経つと摩擦により樹脂が剥がれ和紙が剥き出しになってきます。
こうなってしまうと当然汚れた水分を吸着しますので黒ずんだり汚れが目立つようになります。
和紙表は日焼けしないので永年張り替えしなくて済むと思っている方も多いですが、使用頻度の高い箇所では数年で樹脂が剥げて汚れが目立ちますので適度な時期に張り替えは必要になってきます。
化学表と呼ばれる部類には、この他にも完全樹脂製のSEKISUI MIGUSAや、塩ビ製のリフェイスなどもあります。
ペットや介護の必要な方に最適な素材も揃っていますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
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