Table of Contents
自宅に和室がある方ならお分かりかと思いますが、障子は紙が貼ってあるだけですので簡単に破けてしまいますよね。
ちょっとしたことで1か所でも破けると、何となく見栄えも悪いしどうにかしたい・・・。
ご自分で破れた箇所だけ貼り換えたら、そこだけやたらと真っ白で逆に目立ってしまった!
そんな経験ありませんか?
今回は破けやすい障子の紙をプロに依頼して【強化紙】にすると、どの程度破けにくいのか?
また、依頼した場合の気になる値段も併せて解説していきます。
障子紙の種類や耐久性などはこちらをご覧ください↓
se
【DIY】自分で障子なら張り替えできるからホームセンターで『強化紙』買うけど、プロ用とどう違うの?【素材】
基本的に表具師さんや畳店が扱う『破けにくい障子紙』とホームセンターで購入できる『強化紙』は別物だとお考え下さい。
販売元が違うのは勿論ですが、ホームセンターの紙にフィルムが貼ってあるような強化紙と違い、プロ用は紙そのものにレーヨンが混ぜてあります。
【レーヨン】とは天然由来の再生繊維の事をいい、天然素材に薬品加工をする事によって作られた素材です。
そのため紙質の良いところである『吸・放水性』があるので、お部屋の湿度が高い時は吸水し低い時には放水する性能があります。
要するに湿度をコントロールしてくれるという事ですね。
ホームセンターで購入する強化紙は外側に薄いフィルムが貼ってあるので、破けにくいですが上記のような性能は少なく、太陽光の経年劣化によりポロポロフィルムが剥がれ落ちる事も。
普通の障子紙と比べてどの程度破けにくいのか?耐久性は一目瞭然!
ちょっと違いますが普通の障子紙を普段お使いのコピー用紙とします。
実際にはそこまで厚みが無いのでコピー用紙の方が耐久性がありますが、指で強く押すと穴は開きますよね?
しかしプロ用の強化紙は指で強く、かなり強く、思いっきり強く押しても穴は開きません。
レーヨンの繊維が横方向からの力に強く、尖った物や刃物でない限り破けないので『破けにくい』という表現をしています。
小さなお子さん(お孫さん)がいたずらしてしまうといったお客様から、大変喜ばれています。
とは言え猫の爪には敵いませんので、ペット用には専用の障子紙もございます。
詳しくはこちら↓
では話を戻して今回の破けにくい障子紙。
どの程度破けにくいかと言いますと画像の通りです。
力一杯押しても穴が開かない
紙が少し凹んだ程度
耐久性は申し分ないと思います。
経年劣化による耐久性の消耗は多少ありますが、貼り替えたばかりの障子に穴が開いた!という悲劇は避けられますよね。
【価格】耐久性が高い破けにくい障子紙(強化紙)はプロに依頼するといくらくらい?気になるデメリットも【値段】
当然のことのように業者によって手間代や加工賃は違いますが、当店であれば掃き出し窓(畳1畳分程度)の大きさで1枚6,600円(税込み)となります。※2022年現在
通常の障子紙に比べると割高に感じますが、耐久性が高いという事は長い年数貼り替えずに済みますから費用対効果は抜群です。
うっかり破いてしまうような事もないので、頻繁に貼り替えしたくない方や小さなお子さんがいるご家庭では安心して使用できます。
デメリットはレーヨンが入っているとはいえ紙質ですので経年劣化で耐久性は徐々に落ちていく事と、太陽光によって自然な退色はしていきます。
具体的に言うと気付かない程度で徐々に黄色くなります。
しかし上記は天然素材ならではの現象ですので、あまり神経質にならなくても良いと個人的には思います。
他にも普通の障子紙や楮(こうぞ)の和紙が良いなど、素材によって障子は価格や風合いが大きく変わります。
ご参考程度に当店の価格表は下記のリンクを参考にしてみてください。
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
03-3917-9827