以前投稿した『アルミ障子の正しい張り替え方』が非常に好評で、検索率がかなり高いということは本当にお困りの人が多いのだと思います。

そこで今回はアルミ障子ではありますが、外し方が少し違ったタイプをご紹介します。

上桟の外し方が違うだけなので、古い紙の剥がし方や新しい紙の貼り方は下記のリンクを参照してください。

 

【アルミ障子】の正しい張り替え方教えます!【知らないとダメになるかも】

 

 

はめ込み式(普通の)アルミ障子とビス止めのアルミ障子の見分け方

まずアルミ障子の縦桟側面を見てください。

障子を端まで閉めた時に外枠にピタリと付く部分です。

今回はその部分にゴムのような樹脂製のパーツが付いていて、剥がすと中にビス(ネジ)の頭が見えるタイプのアルミ障子について解説します。

 

側面にコレが付いているタイプ

 

付いていなければ上記のリンクから普通のアルミ障子をクリックして内容を見てください。

 

付いていないタイプ

 

極稀にこの樹脂のような物が付いていてもビス止めしていないタイプもありますので、その場合も上記と同じです。

 

 

少しめくってビスを緩め上桟を外す

全て剥がす必要はありませんので少しだけめくってビスを緩めます。

この時に大事なのは必ず【少しだけ緩める】ということです。

ビスを完全に抜いてしまうと裏側で留まっている金具が外れてしまうので、少し緩める程度にしてください。

 

この金具

 

両サイドのビスを緩めると上桟の一部が引き抜けます。

前後は関係ありませんが、一応正面に向く方に『前』などとマスキングしておくと良いです。

 

このビス

 

ビスを緩める

 

 

もう一つのビスを緩めて上桟本体を引き抜く

先程の上桟部分を外すと近い所にもう一本長めのビスがあります。

こちらも完全に抜かず、必ず少し緩めるだけにしてください。

両サイドのビスを緩めると上桟本体が引き抜けます。

こちらはL字になっている方が前面になりますので前後はすぐに分かりますが、障子が2枚1組の場合は『左』『右』をマスキングして書いておくと良いでしょう。

 

このビスを緩める

 

緩めるだけで抜かないこと

 

上桟を外した様子

 

 

組子を引き抜いて上下が分かるように印をする

上桟が外れたら格子状の『組子』と呼ばれる本体を引き抜きます。

外枠を押さえてもらい2人でやると簡単に引き抜けますが、1人で外すのは非常に大変なの注意してください。

外枠から引き抜いた組子は『上下左右』が分かるようにマスキングテープを貼って書き込んでおくと良いです。

基本的にアルミ製の組子は上下左右が同じように作られていますが、万が一違った場合に具合が悪くなるので印をしておいた方が良いと思います。

 

『上左』と書いてある

 

 

アルミ製なのに組子が木製?

メーカーによって違いますが、紙を貼る部分にザラザラとした塗料が塗ってあるタイプと、薄い木材が貼ってあるタイプと、格子状に布のように糸が貼ってあるタイプが存在します。

木製と糸のタイプは普通に剥がして普通に貼れますので問題ありませんが、ザラザラ塗料のタイプは注意が必要ですので上記のリンクを参照してください。

 

木製タイプ

 

 

紙を貼った後の戻し方

手順は外した時の逆をしていけば問題ありません。

組子を外枠に入れる時は外した時のように2人でやる事をお勧めします。

後はビスを締めて樹脂カバーを元に戻すだけです。

インパクトドライバーを使用する時は締め過ぎないように弱い設定にしてください。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

前回の普通のタイプに引き続き、ちょっと特殊なビス止めタイプのアルミ障子ですがコツを掴めばそれほど難しくはないと思います。

冒頭でもご紹介の通り、今回の記事はビス止めタイプの外し方について解説しておりますので、一般的なアルミ障子や古い紙の剥がし方、紙の貼り方などの詳細は下記をご参照ください。

 

【アルミ障子】の正しい張り替え方教えます!【知らないとダメになるかも】

 

 

東京都北区で四代110余年

有限会社 八巻畳工業