年末に近付くにつれ大掃除で網戸を掃除したいとお考えの方も多いのではないでしょうか?

でも網戸の掃除ってやり方がよく分からないし、ちょっと面倒な気がしますよね。

最近では網戸の掃除用に様々な商品が発売されていますが、今回ご紹介する掃除方はどこのご家庭にも大抵あるであろう道具のみです。

簡単に出来ますので是非お試しください。

 

 

年間100枚以上張り替えるプロが教える網戸の掃除で一番多い事故

網戸の張り替え案件で最も多いのは『経年劣化で網が破けてしまった』という例より、実は『強く押して網が枠から抜けてしまった』という事故です。

古いビートゴム(抑えゴム)を再利用したり枠の溝に合ったビートゴムが入っていない場合、掃除の際に内側から網を押してしまうと抜けてしまうことがあります。

『網戸の掃除』で検索すると様々な掃除方法や掃除グッズが紹介されています。

しかしほとんどのサイトでは【絶対に強く押してはいけない】と記述されていません。

掃除の際には必ず力を入れ過ぎず優しく扱ってください。

 

 

網戸を外さずネットだけを簡単に掃除する方法

4~5年掃除をしていない網戸はホコリが固まりコケが生えてしまっている場合が多く、このレベルになると外して枠から掃除するのが基本となります。

しかしマメに掃除している方や、導入してまだ間もない網戸、時間が無くてサッと終わらせたい方。

わざわざ網戸を外さなくて簡単にネットが綺麗になりますよ。

 

網戸の汚れで目立つのは網に付いたホコリです。

掃除機で吸おうと思っても簡単に取れませんよね?

掃除機で吸う場合は反対側に新聞紙などを当てて空気が逃げないように吸うのがコツです。

もっと簡単にやるならスーツのホコリを取る一方行に撫でるブラシがあります。

軽く当てて撫でるだけでホコリが取れます。

 

100均でも売ってます

 

網は太陽光で年々劣化して脆くなります。

束子(たわし)など硬い物で洗うと破けやすくなりますので、長持ちさせるためには上記のような方法で優しく扱ってください。

 

 

網戸を外して徹底的に掃除するなら外す前に知っておかなければならない重要事項

 

外して掃除をする前にご自宅の網戸がどのようなタイプか確認してください。

掃除し終わって取り付けようと思ったら入らなかった・・・。

なんてことにならないよう、いくつかの注意点を説明します。

 

・上下どのレールに網戸がはまっているかの確認

冗談みたいな話ですが外側の窓に隣接するレールとは限りません。

極稀にレールとレールの間に網戸がある場合や、マンションの特殊な網戸になると思いもよらない箇所にレールがあったりします。

こちらを確認して取り付ける際の参考にしましょう。

 

・室内側から網戸上部に貼ってあるシールを確認

通常網戸は強風や揺れで外れてしまわぬよう{脱落防止器具}が取り付けられています。

戸建てでは上部両サイドに。

マンションでは正面両サイドにこの器具はあることが多いです。

 

網戸上部に貼ってある

 

・落下防止に備える

ベランダなど下に足場があれば良いのですが、建物の側面に取り付けられた網戸は下に遮蔽物がありません。

万が一落としてしまうと通行人や器物にぶつかり大変なことになってしまいます。

高層階でなくても危険ですので『2人で取り外しを行う』や『ヒモで吊る』などの対策を講じてください。

また、網戸よりも自分が落ちてしまわないように十分気を付けて作業してください。

 

 

一般的な網戸の外し方

 

今回は一般的な戸建て住宅の網戸を外す手順を説明していきます。

1 網戸の両側を持って上に持ち上げる

これで外れれば簡単です。

 

持ち上げて下から外す

 

2 上に持ち上げても外れない場合 

網戸の両側面上側に(右上と左上)に『脱落防止器具』が付いています。

これは強風や揺れで網戸が外れて落下を防ぐための器具で、両方ともにビス(ネジ)で調整できるようになっています。

このビスをプラスドライバーで緩めると器具が下がりますので外すことができます。(ビスは緩めるだけ!外さない)

 

説明書きの通り

 

側面上方にあるビスを緩める

 

3 正面の上側両端に器具がある場合

マンションなどはこのタイプが多いのですが、上記と同じようにビスを緩めて器具を下げて本体を外しましょう。

ビスではなくプラスチックのスイッチのようなタイプは、その付近に説明が書いてあるシールが貼ってありますので良く読んで指示に従って外してください。

 

最新の網戸は外すのに下側のツマミを操作しなければならいものも。

シールを上下よく確認しましょう。

 

上と下、2箇所のロック例

 

 

外した網戸を簡単に掃除する方法とは

 

高圧洗浄機や広いスペースでホースの水をジャバジャバかけられる方は良いのですが、ほとんどの場合は狭小スペースで水を使えない環境だと思います。

私の掃除方は家にあるもので簡単に掃除できますので手順を追って試してみてください。

 

1 歯ブラシで溝に溜まった頑固なホコリを掻き出す

重要なのは網戸が完全に乾いていること。

歯ブラシが乾いていること。

外でやること。

濡らすと取りにくいため、以上を守って網戸の隙間や段差にこびりついた固いホコリを取り除きます。

更に丁寧にやるなら掃除機の吸い口をブラシにして枠に残ったホコリを吸い上げます。

 

古い歯ブラシでOK

 

2 ネット(網)に付いたホコリを掃除機で吸う。

網戸は外に面していた方を下にして床に置き、上から優しく掃除機で吸います。

吸い口はブラシにしてください。

ない場合はヘッド部分でも良いですが、網が破けたりあまり綺麗にホコリは取れないので注意が必要です。

 

床から離れていると空気が逃げてよく吸わないので、まずは室内側のホコリを。

それほど汚れていなければここまででネットの掃除は終了です。

外側の汚れが酷い場合は濡れ雑巾を2枚用意し、ネットを前後で挟むように拭きます。

必ず力を抜いて優しく拭き上げてください。

台所付近にあった網戸は油汚れでベトベトしています。

お勧めは『マジックリン』です。

最後に水拭きして仕上げてください。

 

3 網戸の枠を拭き上げる

普通に雑巾で水拭きするだけで大丈夫です。

特に洗剤はいりませんが、前述のように油汚れが強い場合は適宜ご使用ください。

また網戸の枠はアルミ製で古い物は腐食していることがあります。

粒々が浮き立っている状況の場合は無理に擦らず、そのままそっとしておきましょう。

アルミの断面で手を怪我しやすいので、薄手のビニール手袋などあると良いかもしれませんね。

 

 

網戸の取り付け方

ここで網戸の部屋側と外側がどっちだっけ?となりますよね。

落ち着いてください。

ほとんどの場合が押さえゴムが見えている方が『外』になります。

上桟や下桟にシールが貼ってあればその面は『内』になります。

次に上側のレール。

これを網戸の真ん中で挟み込むような位置ではめ込みます。

下のレールも同じように網戸の真ん中が降りるように下げます。

最後に脱落防止器具を上レールから1~2mm下げた位置でビスを固定して完了。

上げ過ぎると引っかかりますし、低いとガタつきます。

左右に動かして端まで持っていき、上や下に隙間ができるようであれば戸車を調整します。

通常ネジを左右に回して戸車を出したり引っ込めたりして傾きを調整します。

 

持ち上げて上からはめる

 

 

最後に

 

網戸の滑りが悪い時は下のレールも歯ブラシで掃除してください。

それでも滑りが悪い時は『戸車』が劣化しているのかもしれません。

ホームセンターで簡単に取り付けられる戸車が売っていますが、網戸のメーカーや種類によって最適な戸車を見つけるのは非常にハードルが高いです。

戸車がダメになる程であれば相当長く使用している証拠なので、新調も視野に考えてはいかがでしょうか?

 

網戸の張り替え・新調の価格はこちらです↓

網戸の新調・張替え | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)

 

 

東京都北区で四代110余年

有限会社 八巻畳工業