和室の畳、なんか緑色のホコリみたいの積もってる?と思ったらカビだった!
そんな経験ありませんか?
慌てて拭いたり畳屋に電話する前に、まず落ち着いて原因を探りましょう。
和室の畳、なんか緑色のホコリみたいの積もってる?と思ったらカビだった!
そんな経験ありませんか?
慌てて拭いたり畳屋に電話する前に、まず落ち着いて原因を探りましょう。
・カビが生えやすい3つの条件
1.高温
カビは気温が高いと繁殖力が増します
2.高湿度
湿度が70%を超えたらいつ生えてもおかしく無い状況です
3.栄養
天然素材にはカビが生えてしまう栄養分があります
・畳にカビが生えやすい条件
1.湿度の高い一階や地下
低層階ほど湿度が高いのでご注意
2.機密性の高い部屋
昔の家屋は隙間風がありましたが、閉め切りで空気の動かない部屋はご注意
3.新しい畳
新草の畳表は水分量と栄養分が多く、ほとんどの場合は張り替えて1年目にカビは生えます
4.部屋干しの衣類
服が乾くのは畳が水分を吸収しているからです、止めましょう
5.冬場の結露
窓から滴る水滴を放置すると、冬でもカビは生えます
6.敷きっぱなしの絨毯、布団や座布団の下
吸い込んだ水分を吐き出す事ができずにカビが生えます
お供え物の果物なども直に置くとカビが生えます
・畳がカビた!対処法は?
1.まず窓を開けて換気しましょう
カビの胞子が部屋の中で拡散しないよう、窓を開けて換気します
2.エタノールを染み込ませた雑巾で綺麗に拭き取る
1番効果があるのは70%のエタノール!
薬局などで消毒用のエタノール100%を買って水を足し70%に希釈します。
最初から70%前後の商品があれば最高です。
3.換気か除湿
晴れた日なら窓を開放し、湿度の高い日ならエアコンのドライか除湿機をつけて部屋の湿度を下げます。
扇風機で風通りを良くするのも効果的。
・カビの予防対策
雨が数日続く日や、寝起きに汗をかいた布団をそのままにして部屋を閉め切るとカビが生えやすくなります。
雨の日は窓を閉めてエアコンのドライか除湿機をつけて部屋の湿度を下げます。
そして晴れた日は窓を開けて換気し、部屋の湿度を外へ逃がしましょう。
どうしても日中、仕事などで出掛け窓を開けられない時は和室の戸を開けて閉め切らないようにしてください。
タイマーでエアコンのドライや扇風機を回しておくのも効果的です。
・最後に畳屋から一言
梅雨時や秋でも長雨の時、お客様からカビの問い合わせがあります。
よく言われるのは「今まではカビなんて生えなかった!お宅が作った畳に問題があるんじゃないの!?」と。。
その場合いつも説明させていただいているのは、張り替えて1年目はカビが発生しやすい事。現代はサッシなどで部屋の機密性が高いため、密閉空間にせず換気をしていただく事。
畳は天然素材ですから湿度が高ければカビは生えます。
パンでも着物でもブランド物のバックでも、高湿度の環境に放置すればカビは生えます。
畳は黙って湿度の多い日は除湿を、湿度の低い日は加湿をしてくれている天然のエアコンです。
住環境に土壁や木材、襖や障子など調湿機能のある建築材が無くなっても畳は黙々と湿度コントロールを頑張っています。
吸い過ぎた水分を吐き出せない住環境に問題があるのに畳にカビが生えたら「畳が悪い」では可哀想過ぎます・・・。
また、カビの胞子自体はどこにでも浮遊しており、健康な人が吸い込んでも直ちに害があるというものではありません。
昔のように、カビが生えたら「畳は食中毒の危険を知らせてくれる目安」と、多くの人が理解して下さる事を切に願います。
北区で四代110余年 有限会社 八巻畳工業
東京都北区滝野川2-34-4 03-3917-9827
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