畳の表替えをDIYで行う際、作業の安全性は非常に重要です。
特に工具を使用する作業では正しい使い方や注意点を把握しておくことで、ケガや事故を防ぐことができます。
今回は、畳縁を簡単・確実に縫い留めるための専用器具「かん二郎」を使用した作業時の安全対策と注意点について解説します。

1. 作業前の準備と確認
作業を始める前に以下の点を確認しましょう。
作業スペースの確保:広めの作業スペースを確保し、周囲に障害物がないことを確認します。
道具の点検:使用する道具(かん二郎、タッカー、カッターなど)の使用方法をしっかり確認しておきます。
作業手順の確認:作業手順や道具の配置を事前に確認し、流れを把握しておくことでスムーズに作業が進みます。
2. 作業中の注意点
作業中は、以下の点に注意して進めましょう。
手元の確認:針やカッターを使用する際は手元をしっかりと確認し、指を切らないよう注意します。
グリップ付きの手袋は非常に有効で、手の保護になるだけではなく力が入りやすくなります。
力の加減:無理な力を加えず道具の使い方に慣れることで、作業中の事故を防ぎます。
作業には慣れが必ず必要ですので、最初の内はゆっくりでも安全性を確保するために力を抜きましょう。
休憩の取り方:長時間の作業は疲労を招き注意力が低下します。
適度に休憩を取り集中力を保ちましょう。

3. 作業後の確認と片付け
作業が終わったら以下の点を確認し、片付けを行いましょう。
道具の清掃と保管:使用した道具は清掃し、所定の場所に保管します。
かん二郎や針などは金属製で錆びやすいため、湿度の低い高所に保管し、長く使用しない場合は油を塗っておきます。
作業スペースの清掃:作業中に出たゴミや切れ端を片付け、作業スペースを清潔に保ちます。
ステープルは金属製なので、失敗したり空撃ちしたものは自治体の指示に従って処分してください。
仕上がりの確認:畳の仕上がりを確認し、不備がないかをチェックします。
新しい畳表には染土(せんど)といって、藺草(いぐさ)を保護する天然の土が付着しています。
かなり強めに絞った雑巾で一度水拭きして仕上げてください。
雑巾をかけた後は必ず換気やエアコンのドライ、扇風機などを使用して畳を乾かせてください。

4. まとめ
畳の表替えをDIYで行う際は安全対策と注意点をしっかりと把握し、作業を進めることが重要です。
「かん二郎」を使用することで初心者でも比較的簡単に作業が可能ですが、正しい使い方と安全対策を守ることで、より安心して作業を行うことができます。
次回のブログでは、「ネット通販での購入方法」について解説します。
「かん二郎」や畳表、畳縁などの道具や材料をどのように購入すればよいのか?
具体的な手順やポイントを詳しくご紹介します。
その5へ続く
その1