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網戸と一言で言っても多種多様なメーカーやサッシの構造があるのをご存じでしょうか?
一般の戸建て用から公団住宅、ビル・マンションなどの集合住宅用と、大きく分けて3つのタイプがありますが、そのタイプに追加して各メーカーの網戸がありますので、部品などのパーツは多岐にわたります。
更に引き違いだけではなく『開き』『プリーツ』『ロール』『ドア型(折り戸)』など、玄関用だけでもこれだけあります。
今回はビル・マンション用の箱型網戸に付いているガイド(外れ止め)と戸車の交換方法について解説していきます。
※ご自宅にある網戸のガイドや戸車が以下のものでない場合は、全く参考にならない記事になります
上部左右にあるガイド
下部左右にある戸車
一般住宅の戸建て用と違う!?ビル・マンション用箱型網戸の外し方の注意点
※戸建て住宅の網戸を外す際は以下のリンクを参照してください
ビル・マンション用箱型網戸には複数種類のガイド(外れ止め)・戸車があります。
今回のタイプでは、以下の写真にあるロックをマイナスドライバーなどで右方向にスライドさせないと、網戸を外すことができません。
〇の部分を右にスライド
次に部屋から外側に出て、網戸本体を上に持ち上げます。
持ち上げた状態をキープしつつ、網戸の下側を手前に引っ張り出すようにして下レールから戸車を外し、軽い力で上下に網戸を揺らしながら、網戸の下側を更に手前に引っ張り出し引っ掛かった上側の桟を手前側に外します。
この時に注意して欲しいのは無理に力を入れない。
軽く上下に揺らして外れるタイミングで引き抜く。
外れないようなら諦めて業者に依頼する。
この上記三点です。
極稀にプロが対応しても下レールから戸車が抜けない現象があります。
理由は何かしらの原因で上のレール部分が垂れ下がってきているか、新規で納品した業者が寸法を間違えて強引に網戸をはめたかではないかと私は考えます。
どうせ戸車を交換するからと壊す前提で強引に外す方法もありますが、網戸本体やレールを傷める原因になりますので、やる時は自己責任でお願いします。(業者に依頼しましょう)
これだけは絶対にやらないで!!ガイド(外れ止め)と戸車のネジは一気に外すな!
私も初めての時に失敗したのですが、戸車を外す際にビスを2本とも一気に抜いてしまい、座板(網戸本体の内部にある座金)がフリーの状態になり、新しい戸車を設置するのに大変苦労しました。
ビス(ネジ)を外す際は1本抜いた状態で既存の古い戸車ネジを少しだけ緩め90度反転し、抜いたビス穴に新しい戸車を設置して仮留めします。
その後に古い戸車も片方のビスを抜いて、新しい戸車を元の位置に設置してからビス留めすれば座板が固定されたままなので、網戸本体の内部で迷子になることが防げます。
※ガイドも戸車も既存のものが設置されていた位置を確認し、新設する際は多少遊びのある上下を意識してビス留めすること
まず左側片方だけビスを抜く
次にもう片方のビスをほんの少し緩める
古い戸車を90度反転させる
新しい戸車を設置してビス留めする
古い方の戸車ビスを抜く
新しい戸車を正しい位置に設置してビス留め
もし両方のビスを同時に抜いてしまい座板が内部で迷子になってしまった場合は、強力な磁石を使って網戸枠の上から適正な位置に座板を誘導してください。
座板はステンレス製だと思いますが、強い磁石であれば動きます。
私はこの方法で何とか試練を乗り越えました。
座板の穴と枠の穴を合わせる
今回、部品交換のために購入したサイトは『サッシコンビニ』さんです。
サッシコンビニさんのサイト
古いパーツはガイド(外れ止め)が以下の形状ですが、指定代用品で代替できます。
古いガイド
新しいガイド
新しい戸車
※似たような種類が複数あるので、ガイドや戸車は必ず大きさ(縦横奥行きなど)を測ってから注文してください!
また今回のように『台座』がある場合は、既存の台座を流用できれば良いのですが、破損した場合は自力で工夫する必要も出てきます
台座で器具を外側に設置してある
ガイド(外れ止め)と戸車調整してから外した網戸の戻し方
ガイドと戸車を無事に設置できたと思いますが、網戸をはめ込む手順は外した時の真逆をやって行きます。
まずガイドは外れ止めのストッパーがありますので、右側に開放した状態なのを必ず確認してください。
次に網戸本体を持って上レールにガイドを入れます。
この時に箱型網戸はガラスサッシの出っ張りが大きい場合、網戸の下側をサッシからかなり離した状態で上側レールにはめこむ必要があります。
具体的に言うと垂直方向に持ち上げるのではなく、かなり斜めの状態ではめ込む形になります。
無理に力を加えずに慎重にやりましょう。
上側レールにガイドがはまったら持ち上げたまま下側レールに戸車を設置します。
部屋の外側からやった方がやりやすいですが、上側のレールも下側のレールも外からでは見にくいので、内側に一人いてもらい二人でやるとスムーズにできます。
更にガイドのストッパーをかけて外れ止めをし、開閉に違和感が無いかを確かめてください。
この時にスムーズな開閉が出来ないとすれば戸車が下レールに乗っていないことが考えられます。
左右の端まで網戸をスライドさせて上下に隙間なく閉まっていれば完成です。
取り外し可能な状態
外れ止めが効いている状態
もし上下のどちらかに隙間がある場合は、戸車の上部にあるネジを回して調整してください。
右にネジを捻れば車輪が出っ張ります。
基本的に初期状態では車輪が引っ込むことは無いので、部屋内から見て左端の窓枠で上側に隙間がある場合は、網戸本体の右下にある戸車のネジを右に回して車輪を出っ張らせ、網戸本体を傾けます。
上記のように調整して作業終了となります。
このネジを右に回すと車輪が下に降りる
まとめ
少し専門的で難しかったと思いますが、写真のようなパーツの網戸であればネットで部品は購入できます。
DIYに自信のある方は是非挑戦してみてください。
とはいえパーツ選びに自信が無い方や作業自体に不安のある方も多いと思います。
そのような方は購入した部品が無駄になることもありますし、手間と労力や時間を考えるとプロの業者に依頼した方がお得な事もありますよね。
都内であれば出張費は掛かりますが当店へお気軽にお問い合わせください。
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