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最近では一般の方でも『和紙で出来た畳がある』という事をご存じの方が増えました。
しかし一言で和紙と言っても、どのように加工され普通の畳とどう違うのか?
今回は多数の種類があるダイケン銀白和紙表の中でも最高級である『銀白 極(きわみ)』について施工事例を添えて解説していきます。
和紙表『銀白 極』の特徴・耐久性・付加価値を徹底究明
和紙表にはカラーや織りの違いはありますが、基本的には機械漉き和紙をこよりにして藺草(いぐさ)のように一本一本織り上げた畳表です。
その中でもこよりの本数が多く耐久性を重視した最高級品が『銀白 極』という種類です。
和紙と言っても樹脂加工がしてあるため撥水性があり、水分をこぼしても染みになりにくい加工がしてあります。
また抗菌加工が施され一般的な菌やカビに強く繁殖しにくい畳表であります。
機械漉き和紙をこより状に
藺草と違い日焼けしない
カビが発生しにくい
樹脂コーティングで撥水加工してある
高い耐久性
普通の畳と比べて『銀白 極』の見た目はどのように変わるのか?
ダイケンでは極の色を『山葵色(わさびいろ)』と名付けています。
以前はいかにも新草の鮮やかな緑色が人気でしたが、最近では青々し過ぎていない自然なグリーンが良く選ばれるようになりました。
山葵色も落ち着いたグリーンといった感じで、一般の方なら本物の藺草畳か和紙畳かの区別はつきにくいと思います。
日焼けをしない特徴がありますので、普段あまり使用しない和室であれば傷みも少ないので数年から十数年、変色なくご使用いただけます。(擦り切れによる変色が無い場合)
艶のある銀白 極
左が銀白 極で右が天然藺草
機械漉き和紙表、銀白 極の気になる価格とメリット・デメリット
シリーズ最高級畳表という事もあり、一般的なダイケン和紙に比べると少し高いです。
表替えか新床(新調)かによりますが、基本的に同じ材料でも職人の技術料は全く違いますので畳店によって価格はバラバラです。
安く済んで良かった!と思いきや畳が隙間だらけで段差もある・・・。なんて事にならないよう、工事店は慎重に選ぶと良いですね。
価格は概ね表替えの場合16,000円~24,000円(税別)で、新床の場合は24,000円~31,500円(税別)と値段にかなり幅があります。
特に新床は畳床(芯材部分)の素材によって価格と耐久性が違う上に、古い畳の処分料も掛かりますのでお気を付けください。
メリット
・日焼けしない
・耐久性が高いので長持ちする
・樹脂コーティングで撥水性がある
・カビが生えにくい
・抗菌加工がしてある
デメリット
・藺草の香りが無い
・調湿効果が無い
・藁製の畳床に付けると波打って見える
・樹脂が剥がれると紙が剥き出しになり撥水せず汚れて黒ずむ
・価格が高い
・和紙の良さは一つもない
本数はかなり多く入っている
ダイケン銀白 極を使った和室の施工事例
8畳の広間
4.5畳の茶室
まとめ
普通の畳との違いはお分かりいただけたでしょうか?
メンテナンスを長期間しないで良い特徴がありますので、普段あまり使用していない部屋や頻繁に畳替え出来ない和室にお勧めです。
また1階で湿度が高くカビが生えやすい環境のお部屋にも良いかもしれませんね。
『極』はダイケンの銀白シリーズの中でも最も耐久性に優れています。
色合いも落ち着いていて馴染みますので、和紙表の種類で迷っている方がいましたら是非お選びいただきたいと思います。
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
03-3917-9827