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私は畳屋ですがなぜかドアノブが故障して交換して欲しいという依頼をよく受けます。
過去に自宅のトイレで娘が閉じ込められたり、仕事場のドアが開かなくなって自力で交換してきました。
その時の経験から自分でも開かなくなったドアを開ける方法やドアノブ交換のやり方を、ご紹介していきたいと思います。
閉じ込められる前にドアノブの異常があったら必ずやっておきたいたった一つの事
ドアノブが握りタイプの丸でもL字のレバーでも壊れる前に大抵の場合は異変が起きます。
・ドアノブを回すといつもより軽い
・ノブを回すと遊びがある感じがする
・いつもより周りにくい
・ガタガタする
このような異変がある時はドアノブの故障で閉じ込められてしまう一歩手前です。
それは次回の開閉かもしれませんし、来月に起こる事かもしれません。
「アレ?」と思ったら必ず『ラッチ』というドア側面から出っ張った三角の部品をテープでドア内部に納めて出てこないようにしてください。
三角形がラッチ
養生テープなどでしっかり貼る
ラッチをテープで固定すると風などでドアが勝手に開閉してしまいますが、開かなくなって閉じ込められるよりはマシですよね?
ドアノブの故障はほとんどの場合がノブを回してもこの『ラッチ』が内部に引き込まないというのが原因です。
ドアノブの故障で閉じ込められたり開閉が出来なくなった時に試してほしいこと
よくカードなどを利用してラッチを引っ込める例がありますが、例えばトイレの内側にいて閉じ込められた場合、ドア枠に付いている『戸当たり』が邪魔して使えません。
出っ張っているのが戸当たり
ラッチをどうにか引っ込めるのが最善策なので部屋の中と外に人がいればヒモで。
外に一人の場合は針金を使うと開けることが出来ます。
中に一人の場合は想像しただけで恐ろしいですが、助けを呼ぶしか方法は無いと思います・・・。
・ヒモでやる場合
戸当たりの無いドア下部分の隙間からヒモを通し、ラッチの下まで内側の人と外側の人で協力して持ってきます。
内側の人は反対側のヒモ先端をドア上側の隙間から外側に通し、外側の人と協力してラッチの上まで持ってきます。
外側の人はラッチ上下から出たヒモ2本をゆっくり引くと、ラッチは滑るように内部に納まります。
内側の人はその時に必ずドアを外側に押していてください。
そうしないとラッチがすぐに飛び出して一から上記の作業をやり直しになります。
ドアの上下隙間からヒモを通す
ラッチの上下に位置取ったら引く
※ドアの上にも戸当たりがある場合は出来ません
・針金でやる場合
中に人がいない時に一人で開けるには針金が便利です。
写真のように針金の先端を釣り針状にしてラッチの上か下から差し込んで出てきた先端を確保します。
釣り針状にする
先端を確保
U字になった針金をゆっくり引くのですが、この時に片手でドアノブを持って外側に引いていてください。
ラッチが針金によって押し込められた瞬間に引く力が加わっていないと、ヒモの時のように最初からやり直しになります。
素人が壊れたドアノブを自分で交換するのに絶対やってほしいこと
ドアノブと先程から述べていますが、ドアの中身には『錠ケース』が入っています。
これがまた厄介で各メーカーから複数種類あり、全く同じものを手に入れなければなりません。
同じメーカーで同じような形状でも微妙に違うと使い物にならないので、安易にネットなどで調べて購入するよりも『金物屋』さんに一式持って行って取り寄せてもらうのが一番良いでしょう。
中には廃版になっていたりすることもありますが、金物屋さんで依頼をすると互換性のある商品を取り寄せてくれることもあります。
その場合は穴の位置などが変わる事もあるので工具が必要なのですが、そんな時は金物屋さんに取り付けまでお願いしたら良いでしょう。
一般的な鍵交換業者などへ依頼するよりも間違いなく安いと思います。
まとめ
ドアノブには大変多くの種類がありますので、外し方や取り付け方は割愛しました。
序盤にも述べましたがドアノブの異変を感じたら【ラッチを引っ込めて固定する】というのを必ず覚えておいてください。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業