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最近では「畳の表替えを自分でやってみたい」と考える方が増えています。
プロに頼むと安心だけれど費用もかかる・・・。
そんなときに活用したいのが畳替えの専用工具「かん二郎」です。
今回は、この「かん二郎」を使って素人が実際に畳の表替えを行ったとき『仕上がりはプロの施工とどれだけ違うのか?』をプロ目線で徹底的に検証していきます。
かん二郎
1. プロとDIYの仕上がり比較、違いが出やすいのは“角と縁”
プロの畳職人は角の折り込みや畳縁の縫い付けを長年の経験で美しく均一に仕上げます。
特に、見落としがちな角の処理や縁の直線性は、プロならではの技術力が光る部分です。
一方DIYで初めて畳を扱う方は、どうしても角の浮きや縁の曲がりが発生しがちです。
しかし「かん二郎」は軽い力でも畳を縫うことができ、力が均一に加わる構造になっているため、少ない力でも力強く糸を縫い締めることができます。
ある程度慣れてくると見た目もかなり整ってきます。
女性でも畳が縫える
2. 「かん二郎」の特徴と、必要な道具について
「かん二郎」は畳縁を簡単・確実に縫い留めるための専用器具で、縫い針に糸を通すだけで素人でも真っ直ぐ糸にテンションをかけて縫えるよう工夫されています。
ただし注意点として、「かん二郎」本体には畳表を引っ張るテンションバーや角を押さえる器具などは付属していません。
これらは下記リンクより別売りのプロ用道具としても購入可能ですが、実際にはご自宅にある物(千枚通し、アイスピック、重し、木片など)で十分代用可能です。
実際に畳表を引っ張る際には、畳表を下側にし畳床を上に置いて反らすことにより対応できます。
専門知識・専用道具がないからといって作業ができないわけではありませんので、まずは身近な道具で工夫しながらやってみることをおすすめします。
畳床を反らして畳表を張る
3. DIYの仕上がり例とコツ
「かん二郎」を使えば、以下のような仕上がりが十分に期待できます
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縁のラインが真っ直ぐになる
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縫い目が均一になり、よれや浮きが出にくい
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最初の1〜2枚で慣れれば、角の処理もきれいに仕上がる
プロほどの完璧さは難しいですが、「自分の手でここまでできるのか!」という喜びと達成感は、DIYならではです。
▶️ 施工例や裏返しの参考記事はこちら
素人が畳の裏返しをしてみた実録ブログ
慣れると真っ直ぐに縫える
4. どの道具を揃えるべき?最低限あると便利なもの
DIYで畳の表替えを行う際、「かん二郎」本体に加えて下記の道具があると作業がスムーズです。
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縁引き(角を作ったり縁の固定の際に)
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上敷き鋲(釘打ちする場合)
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タッカー(仮止めにも便利)
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畳縁と縁下紙(かん二郎使用時の縫い付けに必要)
これらは一部DIYホームセンターなどでも揃いますし、八巻畳工業の通販サイトでもセット販売を行っています。
🛠 畳表・縁付き・道具のDIYセット商品はこちら
https://tatamiyamaki.com/product-category/set/
上敷き鋲は必須
5. まとめ|かん二郎は“DIY畳替えの成功率”をグッと高めてくれる
プロの技術にはまだ及ばないかもしれませんが「かん二郎」を使えば素人でも十分に納得のいく表替えが可能です。
そして、作業の中で感じるのは、『道具のちょっとした工夫と慣れが、仕上がりの差を大きく左右する』ということ。
「初めてで不安」という方も、まずは1枚から挑戦してみてください。
きっと畳の美しさと「自分で仕上げた」という満足感に驚くはずです。
🔗 関連ページリンク(内部導線強化)
その3へ続く
その1