襖の紙は『唐紙(からかみ)』などと呼ばれ、一昔前であれば山水柄などの風景画が多くありました。

しかし近年ではそのような古典的な柄はあまり好まれず、特に都市部では和室が狭いという条件もあり、腰柄と呼ばれる裾部分に絵が描いてあるような襖よりも、無地や総柄といったシンプルなデザインが好まれる傾向にあります。

そのような需要にこたえてメーカー側も無地は多くの種類を見本帳に載せています。

その中でも最近特に人気なのが『糸入り』と呼ばれる素材の襖紙で、無地の総模様なのですが色味が濃く、一見暗い感じのする紙が良く注文されます。

今回は【のれん】という襖紙見本の特別価格にあるNo.8003を紹介します。

 

のれん8003の色柄

 

 

襖紙の種類と価格は素材によって異なる?ではどのような種類があって自宅には合っているのか?

襖紙にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴と価格帯を持っています。

例えば最も一般的なのが【新鳥の子紙】で、手頃な価格が魅力です。

一歩上を行く【糸入り】は、耐久性に優れ、見た目もシンプルで洗練されています。

さらに高級感を求めるなら【上新鳥の子紙】そして最高級の選択肢としては【本鳥の子紙】があります。

これらの紙は耐久性のみならず柄の豊富さも特徴で、各見本帳で全く異なるデザインを楽しむことができます。

今回のお客様は丈夫さとデザイン性を重視されて、のれん8003をお選びくださいました。

 

 

お客様が古典的な柄よりもシンプルなデザインの柄を選ぶ傾向とその見せ方

今の時代、多くのお客様は和室の伝統的な雰囲気をあえて避け、より洋風でモダンなアプローチを好みます。

特に【のれん8003】は、そのシンプルなデザインが都市部の狭い和室に最適で、来客があってもスタイリッシュな空間を保つことができます。

この襖紙は、半畳の縁なし畳と組み合わせることで、お洒落で統一感のあるインテリアになり、現代の住空間にぴったりです。

無地や総模様はシンプルですが、選ぶ方によっては飽きが来ないとうメリットもあるようですね。

 

半畳縁無し市松敷との相性

 

 

のれん8003を選ぶ時の注意点と、施工不可ってどんな襖?

【のれん8003】はその深い色合いから、部屋全体を明るく見せたい場合には不向きかもしれません。

また、この襖紙は標準よりも幅広い襖(幅90センチ以上)には対応していないため、設置を検討する際はサイズの確認が必要です。

これらのポイントを理解しておくことで選択時の誤解を避け、最終的に満足のいく施工を実現できます。

のれん8003は幅広対応していなかったので、敢えて幅広には対応可能なNo.150をチョイスしたお客様。

これはこれでハッキリとした対比があり、個人的には素敵だなと思いました。

 

 

このように1部屋で全て同じ柄でなければいけないというルールもありませんし、異なった柄の襖紙を組み合わせることによりデザイン性が生まれてオリジナルの部屋が完成することもあります。

当店に襖の貼替をご要望の際は見本帳を吟味して、様々なご提案を受け付けております。

下見・見積もり時に見本帳を持参いたしますので、その中から好みの柄をお選びください。

また、ご相談にはLINE公式が便利です。

欄外にリンクがありますので、そちらから是非お問い合わせください。