私の母校でもある滝三小ではPTAが企画する『滝ッザニア』という職業体験イベントが昨年に引き続き開催されました。

昨年の記事はこちら↓

この企画は様々な職業を体験して楽しんでもらい、将来色々な職種を選べるような知識を子供たちに持ってもらおうというものです。

当店の他には

・うどん職人

・法律家

・ペンキ職人

・カメラマンとモデル

・リハビリ職

・スポーツトレーナー

・和菓子職人

などありました。

 

 

子供たちに人気の職業と意外な集客力!負けられない戦いが畳にはある

これを見ている方、よく考えてください。

相手は子供です。

将来この中からどの職業に就こうかなんて考えていません。

圧倒的に和菓子職人と、うどん職人に人気が集まりますよね?

始まった途端に我先にとダッシュで集まる飲食の職業。

満員だったからと肩を落として畳職人の部屋に来る小学生・・・。

 

しかしここまでは予想していました。

30分4クールあるので2回目以降に繋がる種蒔きは必要です。

そこで編み出したのは『忍者修行体験もあるよ』という力技です。

 

「畳職と関係ないじゃん!」と言われそうですが、そんなの知ってます。

 

いかに子供を集客するか?

来てもらわなければ話になりませんからね。

子供って手裏剣好きじゃないですか?

 

見える所に置く

 

 

小学生に畳の良さや畳店の仕事内容を分かりやすく講義し興味を持ってもらう

まず初めに毎回子供たちに「お家に畳の部屋がある人、手を挙げてー」と言うのですが、ビックリするくらい少ないです・・・。

20名くらいに聞いて手を挙げるのは2~3人。

この職業、子供たちが大人になるころ残ってますかね?

 

そんな畳を知らない世代に畳を知ってもらうための活動は20年近くやっています。

畳の効能を知ってもらい思わず「畳って良いよね!」と擦り込んだら、将来家を建てる際に和室がチョイスされるかもしれませんからね。

講義の中で1番子供たちと保護者にウケるのは『和室で勉強すると集中力がアップして回答数が14.4%も増えるという研究結果がある』という内容です。

これは北九州大学の森田教授が研究した結果で本当なのですが、多くの方がこの事実を知らないため毎回私は力説しています。

過去の記事↓

 

仕事の内容を分かりやすく説明するためには、敷いてある畳を1枚剥がして素材の説明からします。

「畳1枚の重さは何キロでしょうか?」というクイズ形式にして、30キロあると言うとみんな驚いてくれるので面白いです。

あんまり難しい話が続くと子供は飽きてしまうので、この辺でワークショップに移行します。

 

実際に断面を見てもらう

 

 

畳コースター作り体験はみんな静かになるほど集中してる

コースターに適した大きさにカットした畳表に両面テープの付いた千代紙を貼り付けるだけなのですが、これがまた子供たちの集中力に驚かされます。

さっきまでお喋りしていた子や、つまらなそうに寄りかかって聞いていた子供たちが、別人かと思うくらい夢中になってコースターを作っています。

作業自体は簡単なのですが何かを何かに貼り付けるというのは、子供の集中力アップに良いかもしれませんね。

会場が和室だったのも集中力アップに繋がったのかもしれません。

低学年から高学年まで上手に作って、できた作品はお土産に持って帰ってもらいました。

 

 

ビックリするほど静か

 

 

不人気の畳職人体験が満員になる忍者修行という荒業

畳職人の講義が終わりコースターも自作した子供たちには忍者修行が待っています。

講義の最初にも「静かに聞いてくれた子にだけ手裏剣投げさせてあげるからねー」と、大人の嫌な所をさらけ出す伏線を張っています。

また畳と手裏剣の整合性のため「昔の殿様は忍者に襲われると畳を盾にして手裏剣を防いだんだよー」と、子供たちがいかにも納得してしまいそうになる説明でなんとか乗り切りました。

ゴム手裏剣は一人二投でき、コースターに当たって倒したら1枚、畳コースター自作キッドをプレゼントしました。

外して本気で悔しがる子供、当たって大喜びする子供、色々ですが帰りに必ず私は子供たちに言います。

「畳職人の体験行くと手裏剣投げられるぜ!って友達に言えよな」って。

それから「家帰ったら畳の部屋が欲しい!って親に言うんだぞ」と。

冗談のように言ってますが目は真剣です。

 

 

横投げ派と縦投げ派がいる

 

結果的に4回講演して毎回約20名の子供たちが集まり、大盛況と言って良いイベントとなりました。

勉強は楽しんでやるのが一番!

室内ではコースターの手裏剣、屋外では障子ストラックアウトの手裏剣もできます。

イベントは得意にしていますので何かあればお気軽にご相談ください。