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時代の流れと言ってしまえばそれまでなのですが、賃貸物件における和室からフローリングへというリフォームは体感で8~9割程度あると思います。
私が畳屋だからという事もありますが『和室は古臭い』とか『フローリングの方がお洒落』という現代の風潮には「本当にそうなのか?」という疑問符が常に付きまといます。
と言うのも極めて稀かもしれませんが一定数の元請けである不動産屋やリフォーム店、工務店または大家さんから和室を和室としてリノベーションして欲しいという要望を受けるからです。
今回はそのようなご要望を受けた時に当店がご提案をして、若い方の入居率が増えた実際の例を踏まえて解説していきます。
完成した賃貸物件の和室
1. 畳&襖リフレッシュ!無地デザインで和室をモダンに変身させる
和室の伝統的な魅力は時代を超えて愛されていますが、現代の若者のニーズに合わせるためには少しのアップデートが必要です。
伝統的な菱形や亀甲柄の畳縁や山水柄の襖も良いですが、いかにも和室といった柄をチョイスするのは入居者の成約率が落ちる可能性が高いのはご理解いただけると思います。
畳は表替えか新調して鮮やかな緑色に、襖はシンプルながらも洗練されたデザインを採用することで、空間が一気に明るく広がりを感じるものになります。
広い空間演出ができるシンプルなデザイン
2. 和室の新しい顔:お洒落で明るい空間の創造
和室をただの「昔ながらの部屋」から「お洒落で快適な空間」へと変えることが可能です。
壁紙や照明の選び方、小物の配置に工夫を凝らすことで、和室は若者にも魅力的なリビングスペースに変わります。
たとえば、ナチュラルな木材を使った家具やモダンなアート作品を飾ることで、和室の伝統的な要素を尊重しつつも、現代的な雰囲気を演出できます。
こちら側の一方的な「和室は古臭い」というイメージよりも、実際に利用する契約者がどのような家具を使用し、どのように利用するのか?
そこを考えてリノベーションをしないとフローリングでも成約率が下がると私は個人的に考えます。
一言でフローリングと言っても色合いやクッション性など様々ですからね。
濃い色のフローリングは圧迫感がある
3. 若者に人気の和室:広々とした空間演出のコツ
和室の奥行きを最大限に活用し、広々とした印象を与えることが若者の契約率を高めます。
畳の色や模様、襖の素材選びが鍵です。
例えば明るい色の襖や畳縁は部屋を広く見せ、シンプルな襖は空間をスッキリとさせます。
また、収納の工夫や多目的に使える家具の配置も空間を有効に使い、快適な生活空間を提供します。
モダン和室インテリア
そこでご提案したいのはシンプルイズベスト!
今回私が提案した素材は畳の縁に明るい無地を採用し、底面の空間を区切らないような工夫。
そして襖の紙は明るい総模様にして部屋の空間を広く見せ、縁も白木のスプルスにしました。
これらのセレクトは、和室の魅力を現代風にアップデートし、若い世代のテナントにも魅力的に映るような内容に焦点を当てています。
記事全体を通して伝統とモダニティのバランスを保ちつつ、賃貸物件のオーナーが実際に採用しやすい具体的な提案を行うことが重要です。
入居者の成約率を上げたいと思っている都内のオーナーさんは、ぜひ一度ご相談ください。