今回のお客様はマンションのお部屋をフルリフォームするにあたり、二部屋ある和室の片方には天然藺草(いぐさ)の縁付き畳。

もう片方の和室には塩ビ製のRe Faceを半畳縁無しでオーダーいただきました。

和室の使用方法によって素材が選べるようになったのは良い事ですよね。

 

F-004の半畳市松敷き

 

 

ReFace リフェイスの特徴と機能性

・優れた耐久性

ReFaceの魅力は「強靭さとしなやかさ」を兼ね備えた耐久性。土足やキャリーバック、車椅子を使用するホテルや介護施設などで永く美しさを保ちます。

テーバ型摩耗試験(JIS L1021-11繊維製床敷物試験方法 第11部:摩耗試験方法 準拠) で荷重をかけた摩耗輪を回転速度70rpm回転数1000回を実施し糸切れが無いことを確認。

 

・安心の防滑性

JISで定められた滑り試験(JIS A-1454 17)を実施し、日本建築学会の推奨する、動作時の滑り係数(C.S.R/C.S.R・B)をクリア。多少の水があっても滑りにくく、小さなお子様や高齢の方にも安心です。小型犬の動作試験(C.S.R・D’)もクリアし、大切なパートナーの安全をサポートします。

 

・耐水性

水拭きできるため永く清潔に使用できます。ReFaceは、耐水性のある素材を使用しています。飲食店、ホテルの宴会場や脱衣場、介護施設におすすめです。

 

・防炎性

ReFace関連製品は公益財団法人日本防炎協会の定める防炎試験に合格しています。防炎ニーズのあるホテル、旅館、店舗、介護施設、保育園など安心してご使用いただけます。

 

※サイトから一部抜粋

カラーバリエーションなど詳しくはこちら↓

アゼアス株式会社

 

 

お部屋の使用方法によって分けるメリットがハッキリとした天然藺草の畳と塩ビ製のRe Face

今回のお客様は工務店さん経由でご依頼いただいていますので使用目的などは詳しく存じませんが、二間ある和室を違う素材で分けるメリットはたくさんあります。

 

・寝室や書斎として使用する場合

使用頻度がそれほど頻繁ではなく、主に癒しの空間として利用する和室であれば天然の藺草がお勧めです。

あの心地よい香りに肌触り。

落ち着く環境にはベストの素材と言えます。

和室で勉強をすると子供の学習の能力が向上するという研究結果があるように、リラックス効果を期待してお子さんの勉強部屋としても良いのではないでしょうか。

 

天然藺草の和室

 

・居間やペット部屋として使用する場合

家族団らんで食事をする部屋であればRe Faceの高耐久性と撥水性能が役に立ちます。

食べこぼしや飲み物をこぼしてしまった時でも、シミや跡にならないのは嬉しい性能ですよね。

しかも日焼けせず傷が付きにくい素材ですので、数年後に張り替えるといったメンテナンスも必要ないのは金銭的にも助かります。

ペットの爪にも強いため自由に走り回っても問題ありませんし、飲み水をこぼしたりオシッコしてしまっても洗剤を使って拭き取れます。

Re Faceとペットの記事はこちらを↓

 

 PVC(塩化ビニール製)

 

 

しかしリフェイスにも弱点があった?畳として使用するなら気を付けなければならない難点とは?

まず初めに天然藺草の畳とは大きく異なる点をいくつか。

・天然の藺草のように『香り』『吸湿性』『空気清浄効果』が無い

・塩ビ製なので暖かい触感が無い

・畳の芯材である畳床(たたみどこ)が藁(わら)製の場合凸凹が目立ちやすい

・畳床がボード製の場合足当たりが硬い

・裏返しができない

 

以上のように一般的な畳との相違点があります。

この辺は住環境に合わせて考慮していただけると良いと思います。

 

 

車椅子のタイヤにも耐える畳?他にもあったRe Faceの活用方法

リフェイスの特徴である耐久性と耐水性は介護現場でも活躍しています。

車椅子での走行は一般的な畳であればすぐに傷んでしまいますが、リフェイスであれば問題ありません。

汚してしまっても水拭きできる点も既存の畳と大きく違う点です。

また、畳としてではなくホテルや旅館などの通路や壁にも採用されており、床材・壁材としても活躍しています。

カラーバリエーションも続々と増えていますので、今後は他にも活用方法が増えるかもしれませんので楽しみです。

 

 

まとめ

まだ新素材のため、あまり出回っていない理由から情報の少ないRe Faceです。

しかし今回のお客様のように同じ畳表でも半畳の市松敷きにすることにより、タイルのように隣り合った畳が違う見え方をしたお洒落な和室も演出できます。

いかにも和室!というのが苦手な方や、張り替えなどのメンテナンスが億劫な方にはお勧めの素材と言えます。

 

 

東京都北区で四代110余年

有限会社八巻畳工業

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