Table of Contents
今回のお客様は1匹の犬を飼っていて、老犬のため畳にオシッコをしてしまうといったご相談から樹脂製の畳表で畳を新調しました。
天然藺草(いぐさ)の畳表とは違ったメリットもありますので、ペットを飼っている方は是非ご一読ください。
※画像の畳にあるシワに見える部分はクッション材が下地にあるためです
6畳新床施工例
和室で犬(ペット)を飼っていると誰でも気になる畳のデメリットとは
一般的に和室の畳は天然藺草で出来た畳表が使用されていますよね。
天然藺草は何より良い香りがしますし、吸湿性・空気清浄効果など住む人にとって癒しのくつろぎ空間を提供してくれる素晴らしい素材です。
しかしワンちゃん猫ちゃんといったペットと同居するお客様のお悩みは、やはりオシッコによるシミや臭いなのではないでしょうか?
また、犬や猫は若いと猛烈に走り回りますので爪による畳の毛羽立ちや傷も気になります。
せっかく畳を新しくしてもすぐにオシッコによるシミや爪で傷付けられてしまうのでは?と畳替えを躊躇するお客様も多いと思います。
諦めて畳の上にゴザや絨毯を敷くといった対処の方もいらっしゃいますが、畳表の素材によっては飼い主もペットも安心して過ごせる和室が実はあったりします。
本当はペットも畳が大好き
飼い主にもペットにも優しい畳床(畳の本体部分)はオシッコが染み込みにくい構造になっている
今回のお客様宅でもそうでしたが既存の畳は芯材部分に藁(わら)が使用されており、ペットの犬が気付かぬうちにしてしまったオシッコが染み込んでいました。
藁製の畳はオシッコが染み込むとなかなか乾かない上に臭いが残ってしまうので、住人は気にならなくても和室全体がオシッコ臭くなり、来客がその臭いを不快に感じるというのは良くある話です。
そこで今回はダイケンボード(木質チップボード)の上にクッション材を張り、更にその上に不織布を張ってある畳床を採用しました。
特別なように書きましたが、当店では賃貸物件でもこのクッションと不織布は標準装備ですので、オプションではありません。
この畳床の優れた点は藁製と違い水分が染み込みにくいという所です。
また新しくなった畳を踏んで「硬い」と思った事がある方も多いと思いますが、クッションがある分足当たりが柔らかく人間にもペットにも優しい畳となっております。
藁製の畳床
当店オリジナル畳床の断面構造
樹脂製のセキスイMIGUSAがペットのいるご家庭で採用される大きなメリットとは
今回使用したセキスイMIGUSAは樹脂で出来た畳表です。
マットのような畳表ではなく、一般的な畳と同じように藺草状になった1本1本が樹脂製で、それを織って畳表に仕上げてあります。
織ってあるので隙間から水分が染み込むのでは?と思いますが、実際には撥水しているので染み込みにくく、ペットのオシッコに気付くのが遅れても長時間の放置でなければ布で拭いて完了です。
臭いが気になる場合でも洗剤で水拭きできるなど、天然藺草の畳とは違ったお手入れ方法が可能なのです。
また、今回使用の【リーフグリーン】は新畳のいかにも青々(鮮やかなグリーン)という感じではなく、少し落ち着いて来た頃の畳に近い色をしていますので、畳屋でもない限り樹脂製とは分からないほど自然です。
樹脂製なので日焼けしないというのも嬉しいですよね。
違和感の無い和室
そして藺草ほどではありませんが織り上げてある畳表は足触りもサラッとしていて、樹脂製と言われれば「なるほど」というくらい違和感はありません。
メリットの多いセキスイMIGUSAですが耐久性もなかなかのものです。
程よい弾力なので「傷にならないか?」と言われれば傷にはなりますが、天然藺草の下級品に比べれば倍以上の耐久性はあります。
擦り切れに強いのはペットを飼っていて嬉しいメリットですよね。
セキスイMIGUSAについて詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
まとめ
今回の畳はいかがだったでしょうか?
見た目が畳でメンテナンスが非常に楽な樹脂製のセキスイMIGUSAシリーズはカラーバリエーションも豊富にあります。
縁無し(琉球畳風)や洋間のようなモダンなど、いかにも和室といった畳ではない、お洒落な空間演出にも採用されています。
また、見た目に全くこだわらないのであれば更に耐久性と撥水性に優れた新製品の畳表もございますので、気になった方は下のリンクもご参照ください。
【ReFace リフェイス】
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
03-3917-9827