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毎年のことですが年の瀬が迫ると大掃除の「あー・・・、大変だ・・・・・」って溜息が日本中から聞こえてきそうな今日この頃。
大掃除って大変なものと感じますけど、和室に関してはコツさえつかめば簡単に楽しんで掃除できますよ。
今回は『襖・障子・網戸も扱うプロの畳屋』が【楽して掃除する派もトコトンやる派】も、両方面倒見ちゃいます。
引っ越しシーズンの退室や転居でも応用できますので、是非ご参考にしてみてください。
その1はこちら↓
【畳のメンテナンス】和室の大掃除を楽しくトコトン簡単にする方法を伝授します! | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)
動かせない低い位置の家具を掃除をするのならこの方法が1番
大きめの箪笥などは重量物なので動かせないの当たり前ですが、サイドボードやテレビ台も人によっては移動できないという場合もあると思います。
逆に箪笥は引き出しを抜けば軽くなるので動かす事が可能だったりしますけど。
動かせない・動かさないという前提で気になるのは家具の底面と裏側ですよね。
基本的に箪笥などの箱モノは底面にホコリが入り難い、もしくは入っていても掃除のしようがないので無視して良いと思います。
テレビ台などの四つ脚家具の場合、どうしても底面にホコリが溜まってしまいます。
掃除機の細いノズルでも届かなくても大丈夫です。
ホームセンターなどで1m程度ホースを購入するか、サランラップの芯でも代用できます。
要はある程度の強度がある筒を使って、掃除機の吸い込み口を延長させれば良いんです。
肝心なのは吸引する際に空気がジョイント部分で漏れないこと。
口径が違いますので、これを防ぐために養生テープを使用して空気が漏れないようにします。
そして吸い込み口は潰すなどして出来るだけ小さく細くするのがコツです。
ちょっと器用な人ならクリアファイルを円錐状に丸めて自作しても良いかもしれませんね。
和室の畳の正しい掃除方法と、絶対にやってはいけない掃除の仕方
何度も書いていますが普段のメンテナンスで、畳の掃除は『掃除機をゆっくりかける』が最も適しています。
詳しくはこちら↓
【これだけはやらないで!】絶対にやってはいけない畳のお手入れ方法とその理由 | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)
和室底面のホコリ除去は掃除機にやってもらいました。
続きまして畳の仕上げです。
底面である畳は普段舞い散るホコリを大量に含んでいます。
畳表の表面は藺草(いぐさ)が織り込んであるので表面積が大きく、藺草の目には大量のホコリが詰まっています。
しかしそのおかげでフローリングと違ってホコリや花粉が舞いにくく、掃除の頻度も少なくて済んでいるという事実もあります。
ではこの目に詰まったホコリ、どうやって取り除きましょうか?
取り除くという成果だけ求めるのであれば『叩く』が最も除去に適しています。
しかしこれは同時に畳表の下面になる畳床(たたみどこ)のホコリまで舞い上げます。
結論から言うと『叩く』行為は終わりなきホコリとの戦いになります。
芯材が藁(わら)製だった場合は永遠にホコリが舞い上がりますので、絶対にやらない方が良いです。
やるなら畳を外に出して昔のように叩いてやりましょう。
畳の目に詰まったホコリを取る最適な方法は、掃除機をかけた後に『吸い込み口をブラシにして掻き出しながら吸い込む』です。
ホウキも良いですがせっかく上から掃除してホコリが舞わないようにしたのに、もう一度舞い上げてしまっては意味がありませんからね。
畳の目に沿ってブラシで掻き出しながら掃除機で吸い取れば完璧です。
普段からマメに掃除機をかけている方はここまでやる必要はありませんが、トコトンやるならここまでやって初めて完璧な掃除と言えるのかもしれませんね。
和室掃除の仕上げは雑巾での拭き取りですが例外もあります
上から下の順番で終わったはずの大掃除。
しかし小物を動かしたり風が吹いたりで、せっかく掃除した部分にも再びホコリが乗っかっています。
最後の仕上げは水拭きです。
トコトンやるなら照明の笠や箪笥の上は、ホコリが落ち着いた半日後に水拭きしましょう。
しかし例外もあります。
それは『畳を水拭きしてはいけない』ということです。
せっかくホコリを取り除いた畳も、雑巾などで水拭きをしてしまうと畳の目にホコリやゴミが改めて詰まってしまいます。
乾燥した時期ならカビは生えにくいですが、住環境によっては水拭きしたことによりカビが発生してしまう事も。
冬でも低層階・高気密の部屋ではカビが生える可能性がありますので、どうしても水拭きしたい方は換気を心掛けてください。
和室の大掃除は思ってたより簡単
まとめ
いかがだったでしょうか?
知っているようで知らなかった和室の大掃除。
この方法は和室に限らず洋間でもどこの部屋でも応用が効きます。
簡単に済ませたい方も、トコトンやりたい方も、基本さえ押さえておけば満足のいく大掃除になると思います。
今回は身近にあるものでの掃除方法でしたが、他に高圧洗浄機や蒸気を使用した方法、ブロアーで全てのホコリを吹っ飛ばすなど、状況に応じた様々な掃除方があると思います。
個人的には定期的に畳・襖・障子・網戸を貼り替えれば大掃除なんか毎年しなくても良いと思っています。
和室の大型家具など移動は無料で行っていますので、大掃除も兼ねて3年毎に畳替えは本当に楽ですよ。
時間に余裕が無い方は是非ご相談ください。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業 03-3917-9827