私事ではございますがNHKのBSプレミアム{美の壺}に出演させていただきました。
テーマは{畳}です。
出演オファーは突然
ある日の夕方、妻から「なんかNHKから電話ー!」と言われ、出かける直前だったのもあり「ハイハイ」って感じで電話を替わりました。
ディレクター「わたくしNHK BSプレミアム 美の壺という番組でディレクターをしています」
四代目 「はい!お世話になります」
ディレクター「今回のテーマは畳という事で、八巻さんは畳の手縫いにこだわりがあるという事をホームページを拝見いたしました」
四代目 「はい!!ありがとうございます」
ディレクター「八巻さんには畳の手縫いと一般家庭の畳替えのシーンで出演していただきたいのですが」
四代目 「僕よりも凄腕の職人さんがいますのでお断りします」
「美の壺」と聞いてビビり一度断ってしまう
確かに手縫いには少しこだわりがあります。
しかし私は技能グランプリに出場した事もなく、恐れ多くて{美の壺}なんて凄い番組には出る事ができない!と思ってしまったのです。
実際、奈良県と宮城県の凄腕畳職人さんを紹介までするという・・・。
そこからディレクターさんの話を真摯に聞いていくと
・藺草(いぐさ)の産地である熊本県八代市の取材は決まっている
・龍をモチーフにした畳の取材も決まっている
・茶道家先生の取材も決まっている
・経費やコロナ過ということもあり、遠方の取材は厳しい
・実際に一般家庭の畳替えをどうやって行うのか?を視聴者に見せてほしい
・編集で何とかなる
最後の「編集でなんとかなる」という言葉が決め手で出演オファーを快諾しました。
撮影は早朝から夜までかかりましたが、畳の手縫いと一般家庭の畳替えは本当に見事な編集で、私のような職人でも名人のように放映されていました。
とは言え私も職人の端くれ
国家資格である畳製作一級技能士免許を取得していますし、年に2回は手縫いや座学による実技研修合宿に過去6年間参加しています。
少しは畳業界の宣伝に貢献できたのではと、自画自賛しております。
美の壺は再放送がありますので、もしタイミングが合えば見てみてください。
畳の素材から歴史や技法が詳しくまとめられています。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業