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外から飛び込んできた虫ならまだしも、和室に限らず家の中で繁殖をしていつの間にか増えている虫というのは大概存在します。
今回はそのような虫たちの防虫と駆除を兼ねた【防虫紙(シート)】に使用される薬品や効果について解説していきます。
部屋によくいる虫の種類と特性は
・ゴキブリ
最も部屋で見つけたくない虫の代表。
多くの場合は外から入り込んで家の中で増えてしまうといったケースですが、種類も多く以外にも小さい種類の方が爆発的に繁殖して手が付けられなくなるなんて事も。
主に人間やペットの食べ残しが餌になるので、食品の放置は気を付けましょう。
・コバエ
観葉植物の土や野菜クズなどで大量発生します。
食品類は密閉して餌にならないようにし、発生源を見つけて駆除しましょう。
観葉植物の土は有機の物だと発生しやすいので、化学肥料の『観葉植物の土』という土を購入して植え替えると発生を抑えることができます。
・ヤマトシミ
古書など古くなった紙を食べます。
白っぽい銀色の虫で羽は無く、チョロチョロと走り回ります。
暗い所に潜んでいるので大量発生しない限り気付かないことが多いですが、多くの家庭にいる虫です。
・ヒメカツオブシムシ
暗い所を好むため幼虫は畳の下に多くいます。
絹、ウールやカシミヤなど動物の毛が餌になり、成虫になると外へ飛んで行きます。
ペットを飼っている家庭に多い印象があります。
・ダニ
目には見えませんが確実にどこにでもいます。
枕、布団やぬいぐるみに多く生息し大量発生すると、その種を食べるツメダニなどが増え人を刺します。
糞や死骸もアレルギーの原因となるため、定期的な清掃と布団などの天日干しが有効。
家の中でも虫が和室で繁殖・発見されやすい理由
まず天然の植物で構成された床材である『畳』は虫にとっても居心地の良い場所と言えますよね。
上記の虫たちは畳から大発生するというより、主に日の当たらない畳の下を住処にすることが問題だと思います。(コバエを除く)
畳はキッチリと敷き詰めても経年で痩せ、壁際や畳同士の間に隙間ができます。
虫たちはこの隙間から出入りできるので畳の下を寝床として活躍するという訳です。
特に十数年も畳替えをしていないご家庭では畳の下で繁殖している虫は目に付かないので、畳替えの際に幼虫の抜け殻を発見して驚くという事も珍しくありません。
ここまで見ると畳が虫の住処のように思われがちですよね?
実はフローリングの下や壁の裏側にも空間はたくさんあり、出入りしやすい和室で虫が発見されているだけで隙間さえあれば家の至る所に虫は入り込みます。
部屋の防虫対策には防虫紙が効く!薬品成分のホウ酸ってどんな効果がるの?
前述した通り和室の畳や、畳の下には虫の好む隙間がたくさんありますよね。
そのため和室に出やすい虫は畳の下に敷く防虫紙が非常に効果あります。
ホウ酸は基本的に食毒ですから防虫紙を虫に食べてもらう必要があるので、いきなりゴキブリを殺す事はできません。
まず紙を食べる虫、次にその死骸を食べる虫、更にその死骸を食べる虫と徐々に効かせていきます。
防虫紙によってはフェンチオンなど揮発性の薬品が使用されていますが、メーカーでは概ね効果を1年としています。
しかも揮発性の薬品はシックハウス症候群などの方には影響が出やすく、安全性の確保が難しいので現在ではあまり使用されていません。
その点ホウ酸は揮発せず誤って人間が食べても塩と同じ程度の害しか無い上に、効果は半永久的に持続します。
結果、畳の下に防虫紙を敷いておくと長いスパンで効果が持続するという訳です。
下敷き用の防虫紙
ダニに特別効き目がある防虫紙(シート)と、その利用方法
ダニが畳から大量発生するという事はほとんどありませんが、藁製の畳などは潜り込んでしまうという弊害があります。
そのため藁で芯材を作られた畳に関してはホウ酸の染み込ませてある防虫シートで包むという方法があります。
これは畳の新調や張り替え時に畳店が施工する必要があります。
メーカーによる説明ではホウ酸が藁に浸透していき、ダニを駆除する効果があるそうです。
とは言え枕・布団・ぬいぐるみの順にダニは多いですから、まずはそちらを掃除・日干しするなどした方が早く効果が出る事でしょう。
まとめ
ダニ以外の害虫は家の中に入れない工夫が必要です。
それでも入ってきてしまった虫に関しては部屋で繁殖させないために、出来るだけ安全性の高い薬品を使用した防虫紙などを利用してみてください。
日頃、目の当たりにしない虫ほど畳の防虫で簡単に防ぐ事ができますよ。
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
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