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冬場は全くと言っていいほど動かさない網戸ですが、いざ開けようと思ったら動きが悪い・・・。
無理矢理開けようとして力を入れたら外れてしまって元に戻せなくなった!なんて事ありませんか?
今回はそんな網戸の戻し方や、滑りの悪い時の対処法を解説していきます。
まずは知っておきたい古い網戸の構造と部品
当店に「網戸が外れてしまう」や「動かなくなってしまった」と、ご相談のあるほとんどのパターンが古い建物の古い網戸です。
特に多いのがマンションなどの集合住宅で『外付け網戸』や『箱型網戸』などと呼ばれる、窓ガラスと網戸のレールに幅が無いタイプ。
戸建てタイプはレールに対して網戸の中心部分が来るのですが、マンションなどは窓ガラス(サッシ)が外側にせり出しているので網戸もレールより外側に付くようになります。
その場合は箱型など特殊な構造か、車輪(戸車)と上部の爪で引っ掛けるような外付けタイプになります。
ちょっと専門的で分かりにくいですが、簡単に言うとレールの真上に網戸が乗っているか乗っていないかということですね。
網戸がレールのセンターに来るタイプ
外付けする爪タイプ
また、真ん中に乗っている戸建てタイプでも経年劣化で戸車(車輪)が擦り減って動きが悪くなったり、外れ止めの位置が悪くて傾いてしまいレールに喰い付き動かなくなることも。
古くなればなるほど網戸は動きが悪くなり、喰い付いて動かなくなったり外れてしまいます。
そこで重要な部品が『外れ止め』という脱落防止器具と『戸車』という車輪になります。
戸車と呼ばれる車輪
網戸が外れた戻せない!元通りはめるにはどうしたら良い?
外れてしまった場合は逆転の発想で「外れるのだから元に戻せる」と考えましょう。
基本的に『外れ止め』が効いていれば強い力で開閉しても外れません。
外れるというのは『外れ止めが』機能していないので、普通に上レールに網戸を持ち上げて入れ、下レールに戸車をはめれば直ります。
マンションの箱型網戸の場合は少しコツがあって、窓ガラスのサッシがかなり出っ張っているので垂直気味にはめるのではなく、斜めから上レールに入れます。
かなり難しいので両側から二人で上レールの位置を確認しながらはめ込むと良いかもしれませんね。
上レールにはめてから下レールに乗せる
せっかくはめ込んだ網戸が動かしたらすぐに外れてしまう?そんな場合の対処法とは
外れた網戸が元通りはまっているのであれば、更に外れる原因は概ね『外れ止め』にあります。
網戸には脱落防止の外れ止めが上部左右に付いています。
戸建ての網戸であれば両サイドを確認するとビスの頭がプラスチックの部品を押さえているのが見えると思います。
そのビスをプラスドライバーで緩めて、プラスチック部品を上にスライドした状態で締め直せばレールから網戸が外れてしまうのを防ぐ事ができます。
ビスをドライバーで緩めて
プラスチック部品を上に上げ締め直す
上げ過ぎてしまうと上レールに喰い付くので、それよりも気持ち下げた状態がベストでしょう。
外付けの爪タイプでも同じように一度緩めてから爪を上げて締め直す感じです。
部屋内から
網戸が動かない、動きが悪い場合は戸車に原因がある!
網戸の戸車はほとんどの場合プラスチック製で出来ており、車輪が転がっている時は滑らかに動きますが、古くなって車輪が回らなくなるとレールとの摩擦でどんどん削れていきます。
車輪が回らない・転がらないと動きが悪くなるだけではなく、削れて擦り減るので網戸自体が傾きます。
そうするとせっかく外れ止めをしていても網戸自体が下がるので上レールに遊びが生じてしまうのです。
傾いた網戸はガタガタして外れやすく、上レールと網戸本体が同じ高さになると喰い付いて動かなくなります。
戸車がダメになるというのは相当な年月が経っていますから、網戸本体も老朽化していますので新調の時期かもしれませんね。
下のビスを回すと車輪が上下する
ホームセンターで網戸用のマルチな戸車売ってたけど、これで代用出来るんじゃない?
網戸の部品は基本的にメーカーが保持している7年を過ぎると手に入れるのが大変難しくなります。
そんな時はホームセンターで購入できる後付け用の戸車を購入して付ければ良いと思いますよね。
しかしこれがまた曲者で、網戸と一言で言ってもメーカーや型によって種類が物凄く多く、網戸の幅も違えば戸車の高さや大きさも様々なので、自宅の網戸に合う戸車を探して購入するのはプロでも難儀します。
上手く合えば良いのですが、それほど安くもないので合わなかった時は使い道も無くリスクは高めです。
上手く合うとは限らない
まとめ
網戸の動きでいう不具合のほとんどは部品が原因です。
その部品もかなり長い年月を耐えている訳ですから、網戸自体劣化していてもおかしくありませんよね。
ネジ1本締め直すだけで直る場合もありますし、網戸の新調をしなければならない場合も勿論あります。
今回のやり方を試していただき、それでもダメな場合は業者に依頼するなどしてください。
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
03-3917-9827