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畳が日焼けしたり傷んできて気になる時、まずあなたなら最初にする行動はどんなことでしょうか?
畳の知識が全く無くても大丈夫です。
依頼する前にこの記事を読んで予習し、素敵な和室生活を楽しんでみてください。
一昔前と現在の畳屋事情を知って騙されない知識を身に着けよう
約30年前までは大手の畳店はあっても全国チェーンの畳店はありませんでした。
一般的に畳替えをしようと思えば近所の畳屋に依頼して、価格差も松・竹・梅のように3種類程度。
中国産はあっても出始めで賃貸物件に一部使用される程度と、いわゆる家内制手工業の時代。
見積もりも縁の種類もほとんど無く「畳屋さんお任せで」と頼んで良い畳替えになるという、今では考えられないような取り引きが当たり前でした。
時代は変わって現在では中国産畳表と化学表(樹脂・和紙製)が全体の8割を占め、残る2割の国産も熊本県産が90%以上と、昔栄えた備後(広島)や岡山県産の畳表は皆無の状況です。
中国産の台頭により産地偽装も横行するなど、消費者(お客様)の畳離れが加速して初めてランク別の価格表やお見積もりというものが当たり前になってきました。
同時に全国チェーンの大手畳店は新聞折込みチラシやネット広告で{激安}をうたい、熾烈な価格競争が起こったのは少し前から現在まで。
まだまだ安売り競争は続いていますが、独自の路線を見出せないまま大手に合わせて安売りした畳店と、全く何もしなかった畳店は自然淘汰され20年間で10分の1以下になってしまいました。
このように近所の畳店が減っていくと、どこに依頼して良いか分かりませんよね?
そこでタウンページに代わって探す手段はインターネットに移行していきました。
畳を綺麗にしたい!でも何をどうすれば良いのか分からない?
最近はネットを通じて畳屋検索をする方がほとんどだと思いますよね?
しかし検索は確かに物凄い勢いで増えているのですが、実際に依頼に繋がっているのは多くの広告媒体の中で、未だに新聞折込チラシがかなりのウエイトを占めています。
理由はネットを見ても情報が溢れすぎていて整理がつきにくいことや、折込み広告は価格が明確に表示されている。
またそのチラシが入るということは、施工業者が近所にあると思うということです。
何からして良いのか分からない方が「取り敢えず見積もりに来てもらおう!」となれば、チラシからという流れが多いのでしょう。
でもその依頼、ちょっと待った方が良いかもしれませんよ。
畳替え依頼の前に入れておきたい予備知識
ちょっと面倒でも畳替えってどんなものか?くらいは知っておくと気持ちの良い取引になると思います。
畳替えは大きく分けて3種類です。
自宅の畳がどのような状況なのかによって施工パターンは変わりますので、一応この3種類は頭に入れておいて損はありません。
畳替え施工3パターン
次に畳を新しく綺麗にしたい目的を明確にしましょう。
色々な考え方があると思いますが、こちらも大きく分けて3種類くらいに分類しました。
当てはまる畳替えによって業者選びを楽にする目的があります。
1 畳替えはとにかく安く!安ければ安ほど良い
2 予算はそれほど無い、でもすぐにダメになるような畳は嫌だ
3 良く使用する部屋だから少し良い畳で安心したい
上記3パターンの中で、ご自分はどのパターンでしょう?
順番を追ってメリット・デメリットも含めた説明を下記でしていきたいと思います。
とにかく畳替えは安くす済ませたい!なら折れずブレない心で挑みましょう
畳替えを激安で依頼するにはコツがある
畳屋としては少し悲しいのですが、普段全く使用していない和室や賃貸物件など、経費を掛けられない場合も多々あると思います。
お勧めなのは時々入る新聞折込みで【激安】をうたう業者。
畳の表替えが2,000円台からあります。
しかし丁度良いタイミングでチラシが入るとは限りませんので、ネットで検索してみてください。
『畳』と入れると大手畳屋チェーン店が大量に引っ掛かるので簡単です。
時間と手間を惜しまないのなら、その中から数店に『見積もり依頼』をしましょう。
3社あれば十分です。
ここからがポイント!
見積もりに来る営業マンは、ほとんどの場合歩合制で動いています。
という事は高い施工になればなるほど儲かります。
安く畳替えするには以下のことを肝に銘じて対応してください。
・見積もりに来る畳店のチラシやサイトをじっくり読んで『見積もり無料』『家具の移動無料』『階段だと有料』『交通費』など、有料の物と無料のサービスを予めチェックしておく
・畳の床(本体芯部分)が傷んでいるから新調しなければいけない!と言われても『表替え』で出来ないなら帰ってもらう
・ペラペラの見本を見せられて値段を釣り上げてきても「一番安いので結構です」とブレない引かない
・「今すぐに契約すればこの値段」と言われても「家族と相談しなければならない」と言って、畳を引き取らせない
・見積もりを見て不明な料金がある時は「これは必要ない!」とハッキリ言う
・壁や家財道具を破損した時のために保険に加入しているか確認する
・即日仕上げには対応していない場合がほとんどなので、依頼した場合の引取り日と納品日を確認する
・隙間や段差調整をきちんとしてくれるかどうかを確認する(すると言ってしない場合がほとんどですが)
・安く出来ないのなら必ず断る
以上のことを徹底してみてください。
間違いなく中国産の粗悪品で施工されますが、一般よりも安く畳替えが可能です。
向こうも必死で高い物を売りつけてきますので、ブレずに戦いましょう。
予算はそれほど掛けられないけど、粗悪品や雑な仕事をされても困る
普通が一番
心情的にはこのタイプの方が最も多いのではないでしょうか。
良い物を安く購入できれば言う事ありませんもんね。
そのような方にお勧めなのは、地域密着の一般的な畳屋への依頼です。
2代3代と続いているお店なら正直な商売をやっている証ですし、仕事も丁寧な確率が高いです。
ポイントをいくつか挙げると以下の点が重要となります。
・地元に根付いた畳屋さん
・比較的若い(50代までの)職人がいる
・自社、自店のサイトを持っていて価格表がある
・定期的に更新をしている
・価格を明記したチラシなどの広告を出している
・一級畳製作技能士免許を取得している
・見積もりは無料で来てくれる
上記のような畳店であれば扱う畳表の種類が豊富で、相談しても様々な提案をしてくれると思います。
また、サイトやチラシなどの広告で割引のあるタイミングを逃さず依頼すると、通常よりお得に畳替えが出来る可能性もありますのでお勧めです。
とにかく安心して良い畳と丁寧な仕事をしてくれる畳店に依頼したい
畳には様々なランクがある
実はこのような内容で依頼したい場合、上記の『予算はそれほど掛けられないけど・・・』のパターンで紹介した畳店とかなり相似しています。
ではちょっとした違いは何なのか?
先程挙げたいくつかのポイントに下記を付け足してみると、とても良い畳店が見つかりますので参考にしてください。
・国産藺草(畳表)の産地である熊本県に行って農作業を手伝ったことがあるお店
・最新素材のカタログを持参して見積もりに来る
・問い合わせ(電話・メール・来店)の対応が良い
・親子で経営していても息子に代替わりしている
・寺社仏閣、お茶室の畳に精通し技術力がある
・お店(作業場)がいつも開いていて、人がいる
・見積もり時にサインや支払い方法などの取り決めがしっかりしている
・相談に対する提案が明確で分かりやすい
このような点を調べるのに最も良い方法は検索で『自分の住む地域名+畳店』などのようにします。
次に個人店でないような大手のチェーン店や安さを売りにしているサイトを無視。
何社かピックアップして施工範囲・価格表・取組み(ブログ)などをチェックして、上記で挙げたポイントに当てはまる業者を選ぶと良いでしょう。
メールでも電話でも来店でも構いませんが、依頼前に問い合わせをして対応を確かめる事をお忘れなく。
どの畳店でもそうですが畳替えにはランクがある事と、サービスの内容が違うため価格はお店によって全然違います。
しかし数種類ある値段の中から選ぶことは可能ですので、予算が掛けられない場合でも良い畳店に低ランク層を依頼という事も出来る訳です。
ご自分の目的に合った畳店が数社ある場合は問い合わせの対応で決めるか、相見積もりで選ぶと良いでしょう。
この時に一番大事なのは【値段だけで決めない】ということです。
先程も言った通り、お店のサービスや技術は各店によって違います。
最後に「ここに依頼して良かったー」となるよう、悔いのない畳屋選びを頑張ってください。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業
03-3917-9827