梅雨時期から秋口にかけて{ダニ}に悩まされているお客様から、毎年多くの問い合わせを受けています。
今現在ダニに悩まされているという方は、途中は無視して最後の方にある解決方法だけをご覧ください。
ただ、途中に住環境などダニによる根本解決のヒントがあるかもしれません。
お時間のある方は全て読んでいただけることをお勧めいたします。
まず初めにこのページは和室の{畳}に発生した{ダニ}に特化した記事です。
そしてダニの発生被害には大きく分けて3つの要素が関係しています。
1 高温
2 高湿度
3 栄養
1と2は梅雨時から秋口までの気候によるもので、現代の住環境では室内の密閉性が高く、日中留守がちなお宅に多いと思います。
3はダニの餌(栄養)となるゴミが多いと問題があります。
・ダニの発生3大要素が分かったところで意外な盲点
実はダニの多く発生する箇所は畳ではありません。
ダニが畳よりも多く発生する箇所は以下の3つです。
☆ 枕
☆ 布団
☆ ぬいぐるみ
この3つの共通点は{人間の皮膚と接する}という点です。
ダニの餌(栄養)となる人間の皮脂(フケ)などが多い場所で、皆さん知らず知らずの内にダニを育ててしまっている可能性があるのです。
また、ダニと言っても多種多様で人間の皮膚に喰いつくダニよりも、通常は喰いつかないダニの方が圧倒的に多いという事実があります。
問題は喰いつかないダニの大量発生により、このダニを捕食する人間に喰いつくダニが増えることです。
ダニから身を守る対策の前に、まずは以下に記したダニの発生しやすい住環境をご参照ください。
・1階、もしくは地下の部屋に住んでいる
・あまり掃除をしていない
・布団や枕、ぬいぐるみを干したり洗濯していない
・日中、留守にしがち
・風通しが悪い
・絨毯(じゅうたん)やゴザを敷いたままにしている
上記が当てはまる住環境の場合、かなり高い確率でダニが大量にいます。
逆を言えば全く当てはまらない住環境であれば、ダニの心配はありません。
時々「ダニに喰われた!何とかしてくれ!!」と相談を受けますが、半袖シャツの露出部分(腕)だけを喰われてる人がいます。
これは明らかにダニではなく、庭木の手入れなどによる毛虫の被害です。
・では具体的にダニから身を守る手段の説明に入りましょう。
1 晴れた日の換気や除湿
2 こまめな掃除
3 定期的な布団などの虫干し
上記3点の内、2点だけでもクリアしてください。
劇的にダニの発生を抑えることが可能です。
1は主に除湿効果によるダニ発生の抑制
2はダニの栄養となる皮脂の除去
3はダニの発生拠点を直接攻撃します
とは言えフルタイムで働いていたり、家族の理解がないと難しいですよね。
その場合は定期的に畳替えをしましょう。
和室の衛生面を大幅に良環境にするのは定期的な畳替えです。
その際、畳屋さんには{防虫紙}がありますので追加で注文する事により相乗効果が期待できます。
この防虫紙は何でも良いという訳ではなく{ホウ酸}が染み込ませてあるシートが特に有効です。
ホウ酸は揮発しない上に、万が一食べても塩と同等程度にしか人体に影響がなく安全な薬品です。
その上、揮発しないので効果は半永久的に持続しますからコストパフォーマンスも最高です。
メーカーによっては保証付きの防虫シートもありますので、畳替えの際には是非お問い合わせください。
いかがだったでしょうか?
ご自宅の住環境とダニの被害が密接に関わっていたということがご理解いただけたかと思います。
ご自分で出来る対策は費用が掛かりませんので、今すぐにでも試してみてください。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業