北区環境大学 家族で体験学習
〜自然と人のかかわり〜
2/17に東京家政大学の宮本教授より依頼を受け、畳と環境について講師を務めさせていただきました。
対象は4歳から未就学の子供と保護者の2名1組で、インフルエンザの影響など定員には満たない募集状況でしたが、多くの方にご参加いただきました。
子供達も静かに聞いてくれていました
私は年に2回、イ草の産地である熊本県八代市へ植え付けの準備と刈り取りに通っています。
農家さん宅で寝食を共にし、土作りから現場を見させていただいていますので、主にイ草の話をするつもりでした。
ところが現代の子供だけでなく親世代も、まず「畳」を知らない方が多いという事実。
勿論これは親御さんが悪いわけではなく、全ては「畳くらい知ってるだろ?」と上から目線の畳屋業界の不始末です。
なので小さなお子さんにも分かりやすいように、まずは「畳ってなんだ?」というところからスタートしました。
飽きないようにコースター作り体験も
畳がいかに環境に良いか!?ばかりでは、小さなお子さんも飽きてしまいます。
そこで好きな千代紙の柄を選んでいただき、オリジナルの畳コースター作りをしていただきました。
実際に見て、触れて、楽しむ。
ここから子供達は畳を認知して、少なくとも「悪いものではない」という記憶を作ってもらえれば。
そんな気持ちでやらせていただきました。
こんな感じに出来上がります
子供が1番興味を持っていたのは、間違いなく自作の畳コースター。
親御さんは「畳の香りが子供の学習能力向上に効果がある」という話でした。
質問したら多くのご家庭で畳が無いとの回答。
フローリングに置き畳もありますよ!と、売り込みもさせていただき、無事終了となりました。
宮本先生のお話で感動したのは「どんな職業に就くにしても、1つの業種だけで成り立つ訳ではなく、必ずその職業には多くの業種が携わっている」と言うお話でした。
畳屋もイ草農家さんがいなければ成り立ちませんし、栽培には肥料、運送にはトラックなど様々な業種の方が携わっています。
講師として行ったのに、勉強になったのは私の方かもしれませんね。
(有)八巻畳工業では畳を題材にした講師、イベント、勉強会を承っております。
少人数でも構いませんし、大規模でもご相談ください。
連絡先 03-3917-9827