町場の小さな畳屋なので大変なのですが「畳文化に憧れ、ここで働きたい」という若者?がいたので、新入社員として迎え入れました。
正直、畳屋というのは理想とは大きく違い、3Kどころか5Kくらい厳しい職種です。
近年は機械化され、作業は大幅に効率化されました。
しかし未だに手作業も多く包丁や太い針を使って製作します。
機械化されたとはいえ基本は手縫い。
手縫いが出来てこそ初めて機械縫いの理屈を理解して操れるというものです。
初めは小さなゴザ、それが出来るようになると一畳のゴザ、更に出来るようになると畳。と順を踏んで手縫い技術の向上を目指します。
新人34歳
大変なのは製作だけではありません。
藁(わら)で出来た畳は一枚30キロあります。
これを当たり前のように担いでトラックからお客様宅の和室まで何往復もします。
夏には滝のような汗をかき、握力は徐々に奪われ、膝は笑い、それでも笑顔を絶やさず畳を運び続けます。
実際、社長ともなるとこの他に経理・集客・接客・支払・集金・スケジュール管理・見積もり・会合などなど、やる事は山ほどあります。
私が彼に臨む事は、まず辞めない。
その次に独立を目指して修行する。
そしていつかは肩を並べられるようになったら最高ですね。
そのためにも正社員として登用し、一つ一つ基本から丁寧に教えることを心掛けております。
頑張れ!新人!!