東京では車が入らないような細い路地や狭い通路を抜けないと辿り着けないような家は珍しくありません。

マンモスマンションではエントランスから部屋まで相当な距離を移動しますよね。

引っ越し業者でさえ躊躇したり割増料金を計上していますが、重さ30キロある畳を運び出すのに依頼を請けてくれるのか?

または追加料金はどの程度か?気になる方も多いと思います。

今回はそのような立地のご家庭ではどのように畳を運搬するのか?と、料金設定について解説していきます。

 

畳専用の台車

 

 

家の前に車が停められない!玄関まで畳の移動距離が長いご家庭では割増料金が発生する?

先程も書きましたように藁(わら)製であれば1畳の重さが30キロ程度する畳ですが、我々畳店はプロですので担いで運ぶのは当たり前。

とは言え年齢も重ねて体もしんどくなってきた昨今、引っ越し業者や家具店のように運搬費は欲しいところです。

しかし現状では当店を含む多くの畳店では運搬費を計上していません。

実は古い業種ですので、そのような慣例が無かったというのが正直な所です。

近い将来サービスでは立ちいかなくなりますので有料化は必至ですが、今の内はお得にご依頼いただける畳店がほとんどです。

当店でも階段で3階以上担ぎ上げなくてはならない現場や人がやっと通れるような狭い通路が遠距離の場合は割増料金を考えております。

※2023年現在

 

 

狭い通路やマンションでは畳専用の台車でスイスイ運ぶのでご安心ください。

私が畳屋になった頃から畳専用の台車はありましたが、その当時使用していた台車はマンションのエレベーターに台車ごと入ることはできず、1畳ずつエレベーター内に運んで苦労していました。

現在では6畳を1度に乗せて小さな段差なら楽に超えられる台車があり、マンションでもエレベーターを長時間止めるといこうとも無くなりました。

そのため家が奥まった位置にあり玄関が車の置ける場所から遠くても大丈夫です。

気になされている方がいましたら、どうぞご安心ください。

 

このような路地でも大丈夫

 

段差があっても大丈夫

 

 

畳専用の台車が使用できない場所や条件とは?

ほとんどの場合で台車は有効なのですが、実は道幅が極端に狭い通路や砂利道、雨や雪の天候では使用できません。

台車の幅は50㎝程度ですので狭いと思っても意外に通過できる通路が多いです。

しかし人間の幅程度にしかない通路や砂利道ですと台車は使用できません。

また玄関の近くに車を着けられるようなご家庭であれば問題ないのですが、雪や雨天の場合は台車で長距離運びますと畳が濡れてしまいます。

その場合は天候の回復を待つか後日に納品となってしまいますのでご了承ください。

 

 

東京都北区で四代110余年

有限会社八巻畳工業

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