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畳の注文をしようとして畳店のサイトを見たら、まず意味どころか漢字の読み方が分からない・・・。という事はないでしょうか?
個人的にはパソコンやスマホのトラブルでサポートセンターに問い合わせた時に、英語表記の読み方が分からなくて電話で説明するのが恥ずかしいという経験があります。
せっかく畳替えしようと思っている方が、専門用語や意味を分からなくて問い合わせを断念してしまわないよう、今回は分かりやすく畳業界の用語を解説していきます。
まずは畳用語で良く出る漢字の読み方
・畳 たたみ
・畳表 たたみおもて
・藺草 いぐさ
・畳替え たたみがえ
・新床 しんどこ
・表替え おもてがえ
・裏返し うらがえし
・畳床 たたみどこ
・藁床 わらどこ
・茣蓙 ござ
・上敷き うわしき
・薄縁 うすべり
・半畳 はんじょう
・四畳半 よじょうはん
・六畳 ろくじょう
・敷き込み しきこみ
・畳縁 たたみべり
・縁 へり
・縁無し畳 へりなしたたみ
・琉球畳 りゅうきゅうたたみ
・七島藺草 しちとういぐさ
・引目 ひきめ
・目積 めせき
・諸目 もろめ
・床の間 とこのま
・龍鬢表 りゅうびんおもて
・紋縁 もんべり
・七宝縁 しっぽうべり・しちほうべり
・関東間 かんとうま
・中京間 ちゅうきょうま
・京間 きょうま
・市松敷き いちまつじき
・置き畳 おきだたみ
基本的にこの3つを覚えておけば畳屋と意思の疎通は図れます
畳替え(たたみがえ)には大きく分けて3種類の施工があります。
意味と読み方を理解していれば話がスムーズに行くでしょう。
・新床(しんどこ)
畳を新調する意味で『床(とこ)』とは畳の土台部分である芯材の事を言います。
要するに畳自体を全取替えする場合の用語で「新調」でも通じますが、昔から使われているのは「新床」です。
因みに処分する畳は『古床(ふるどこ)』と言い、あまり『古畳(ふるだたみ)』とは言いません。
理由は古い畳は古いだけでまだ使えますので、処分との差別化で言い方が違うのだと思います。
・表替え(おもてがえ)
畳替えで一番良く使用する用語でもあるのですが、こちらの呼び方を間違えている方が多くいます。
「張り替え」でも間違えではありませんが後に説明する裏返しも「張り替え」なので、畳表(たたみおもて)を新しく交換する意味合いがあります。
よく「表返し(おもてがえし)」と言う方がいますが、表替えと裏返しが混ざってできてしまったこの呼び名は使用されませんのでご注意を。
・裏返し(うらがえし)
既存の畳表のみを引っくり返して再利用する施工名で、縁は新しく付け替えます。
畳自体を引っくり返して裏側を使うという施工はありません。
畳床(たたみどこ)と言う本体部分はどのような場合でも引っくり返したりはしません。
畳替えの3種類を詳しく説明した記事はこちら↓
【畳替え】の種類(施工パターン)とお宅の畳に合った施工 | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)
縁無し畳と琉球畳、何がどう違って呼び名が変わっている?
縁無し畳(へりなしたたみ)を琉球畳(りゅうきゅうたたみ)と間違って呼んでいる方が多くいます。
簡単に説明しますと『七島藺草(しちとういぐさ)』で織られた畳表を使用している畳は、縁(へり)が付いていても付いていなくても【琉球畳】と呼びます。
それ以外の縁の無い畳は全て【縁無し畳】となる訳です。
琉球畳
畳表?茣蓙?薄縁?上敷き?分かりにくい畳の用語、実は明確な違いがあります
『畳表(たたみおもて)』は通称『茣蓙(ござ)』と呼ばれる事もありますが、基本的には畳に縫い付けられるのが畳表で、剥がされた状態を茣蓙と呼んでいます。
畳ではなく敷物として利用される茣蓙ですが、更に2種類に分類される事をご存じだったでしょうか?
新しい畳表に縁を縫い付けた状態で売られている物を『上敷き(うわしき)』と言います。
畳として使用され、剥がした裏面未使用のゴザに縁を縫い付けて再利用した物を『薄縁(うすべり)』と言います。
こちらは片面使用している上に未使用の反面も青々とはしていませんが、上敷きは新しい畳表をしようしていますので青々として両面使えます。
まとめ
畳は昔から日本人の足元を支えてきた歴史があるだけに、呼び名や用途が難しい背景があります。
しかしご安心ください。
現在の畳屋は「こんな事も知らないの?」なんて思いません。
なぜなら一般の方が畳の事を知らないのは当たり前だという事を知っているからです。
ご注文の際や問い合わせの時は必要以上に勉強しなくても大丈夫です。
よっぽど偏屈なジジイでなければ優しく対応してくれますので、ご安心くださいね。
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
03-3917-9827