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畳のお手入れ方法って色々なサイトで紹介されていますが「やってはいけない」お手入れ方法は、皆さんあまりご存じないのでは?
今回は意外と知らずにやっていた「やってはいけない」お掃除方法をお知らせいたします。
普通に畳のお手入れ(メンテナンス)方法を知りたい方は、下記のリンクに詳しく説明してありますのでご覧ください。
季節による畳のお手入れ方法 メンテナンスの仕方 | 東京都北区の畳店 畳の凹み ヘリなし畳は八巻畳店 (yamaki-tatami.com)
その1 やってはいけない水拭き
一般的に畳表に使用されている素材は『藺草(いぐさ)』という植物です。
十分に乾燥させてから畳になっていますので、湿度の高い時期に水拭きをすると畳にカビが生えてしまう事があります。
また、畳の目にホコリなどのゴミが詰まるのは勿論、日焼けが早くなる傾向にあります。
飲食物をこぼしてしまった時などは仕方がありませんが、日頃のお手入れで雑巾やモップによる水拭きはNGです。
天然藺草ではなく、樹脂製の畳表の場合は適度にする分には水拭きOKです。
和紙表は表面の樹脂加工が剥がれると和紙が剥き出しになり、その部分を拭いてしまうと黒ずむので止めましょう。
水拭きはダメ
その2 掃除機を早く動かしてはいけない
急いでいると掃除機を勢いよくかけてしまいがちですが、これは畳を傷めてしまう原因になります。
掃除機のヘッド部分にはローラーが付いているので、早く動かす事により畳の表面を何度も擦っている状態になります。
このローラーが厄介
また、畳の目と逆方向に掃除機をかけるのも傷む原因です。
分かりやすく言うと1畳の長い方向に掃除機を動かす事がNGとなります。
畳の目に沿って幅方向に掃除機を動かす分には摩擦が少ないのですが、丈方向は摩擦抵抗が大きくなるからです。
掃除機はゆっくり動かした方がしっかり吸引します。
特に引く方向が良く吸引するので、少し面倒でも意識して掃除すると畳の寿命が延びますよ。
この方向はダメ!
その3 コロコロは絶対にダメ!
畳が傷んでくると藺草の表皮が剥けて洋服に付くようになります。
これが嫌で『コロコロ』を使う方がいますが、コロコロの粘着により藺草の表皮は余計に皮剥けしてしまいます。
やってもやっても粘着シートに藺草が付くのはこのためなんです。
洋服などに藺草が付くようになったら張り替え時です。
コロコロを使うのは絶対に止めましょう。
コロコロはやらないで
まとめ
結論から言うと掃除機をゆっくりかけるというのが最良のお手入れ方法になります。
ホウキや雑巾の乾拭きも良いのですが、畳の目に詰まったホコリなどを吸い上げるだけではなく、畳の下のホコリや空気まで吸引してくれるのは掃除機だけです。
畳が傷んでくるとゴザや絨毯を上から敷く方もいますが、これはダニの温床になるので止めましょう。
ホットカーペットは寒い時期の1シーズンで剥がすので大丈夫ですが、週に1回程度は剥がして掃除機をかける事を衛生面でもお勧めします。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業