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2025年もまだ2月だというのに、研修や勉強会ですでに大阪・福岡・熊本・静岡へ行ってきました。
それぞれ経営・有職畳・品評会見学と違う内容でしたが、今回はまた一味違う【襖・障子】といった建具類の工場見学です。
当店の取扱商品でもあるのですが建具は奥が深く、今回の研修では少し特殊な現場での採寸方法や、多種多様な名称、新調の襖が工場でどのように仕上げられていくのか?などを主に勉強してきました。
静岡フスマ商会さんの取扱商品と工場内部
主に襖・戸襖などの建具類を新規で製造販売している会社で、採寸して材料を指定すると製造から発送してくれます。
襖の本体は障子のような格子状の木材を組んで作ってあり、この芯材に厚紙を貼ってから襖紙を貼り付け、最後に4辺に縁という木枠をはめて完成です。
襖の芯材部分
大量にあるストック
襖と一言で言っても多種多様なバリエーションがあり、一般的なのは押入れの引き違いや、間仕切りの両面タイプ、開きと呼ばれる開閉式のものが有名ですよね。
他にも天袋・地袋といった小さいサイズの襖もありますし、逆に幅が1m50㎝くらいある幅広や、丈が2m50㎝を超える丈長などの特注サイズもあります。
また襖紙の種類も各メーカーから多種類販売されており、昔ながらの帯や山水画もありますが、最近では「いかにも和室」というよりも洋間に近いようなデザインが人気になってきました。
淡い色にストライプ柄の襖紙
障子の新調を請け負ってくれるメーカーさんの講習も
今回の研修は襖の勉強だけではなく和室で一緒に使用される障子についても講習があり、障子の種類や呼び方・特殊なものなど教わってきました。
私が畳屋になった以前から当店では障子の取り扱いがあるのですが、メーカーさんの話は分かりやすく、また特に経年劣化した敷居の溝がある場合の採寸方法など大変勉強になりました。
現在では普通紙の他にもレーヨンを混合した破けにくい紙やプラスチック製のワーロンシートなど、お住いの住環境に合わせた紙を選ぶことが出来ます。
襖もそうですが障子は木材と紙で作られていますので、お部屋内の湿度コントロールにも役立っています。
静岡フスマ商会さんで一押しの折り戸は指を挟んでも怪我をしない新商品
今回の研修で社長が特にお勧めしていた商品が、ドアクローゼットに使用される折り戸です。
通常四枚の板パネルが2枚ずつに分かれて開閉し、取っ手を手前に引けば開いて押し込めば閉まるタイプです。
このような折り戸は子供が建具と建具の間に指を入れたまま閉め挟んでしまい、怪我に繋がることが多くありました。
しかし新商品では板戸の両サイドに柔らかい素材を使用し、万が一指を挟んでも怪我をしないという商品です。
柔軟な素材が両サイドに
このように挟んでも大丈夫
こちらの商品は当店で取り換え、取り付け施工可能です。
小さなお子さんのいるご家庭や、ペットにも良いかもしれませんね。
クッション折り戸はお部屋に合わせて柄が選べます。
お気軽にお問い合わせください。
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