(有)八巻畳工業四代目 八巻太一(ヤマキ タイチ)です。
今回はよくお客様から聞かれる{畳のお手入れ方法}をご紹介します。
季節によって少し違うので参考にしてください。
・湿度が高い時期
まずはお部屋の湿度を下げることが重要です。
ポイント1
晴れた日の換気や、天候の悪い日はエアコンや除湿器で適宜室内の湿気を取り除いてください。
畳は一番の大敵が{湿気}です。
1畳でコップ2杯分の水分を吸収しますので、そのまま湿度が高い状態になるとカビが発生します。
この時期の水拭きは絶対にやめましょう。
ポイント2
掃除機はとにかく{ゆっくり}かける
忙しい時はついつい早く動かして終わらせたくなる掃除。
しかし早く動かしてもゴミを吸引しないだけではなく、掃除機のヘッド部分で畳が擦れて傷みます。
必ず畳の目に沿って、掃除機をゆっくり動かしてください。(畳の縁から縁に向かって)
そしてこの時期はダニやカビの発生が多いので掃除機をこまめにかけます。
良く使用している部屋なら最低でも2~3日に一回。
普段使用していない部屋でも1週間に1回は掃除機をかけてください。
掃除機をかけるとダニやカビの栄養分になるゴミを吸い取るだけではなく、畳や畳の下の空気も吸い上げて循環させることができます。
・湿度が低い時期
基本的には掃除機をかけるということは変わりません。
ポイント3
掃き掃除も効果あり。
冬などの乾燥した時期は飲み終わった茶葉を絞り、和室に散らばせてホウキで掃くというのも良いです。
細かいゴミやホコリを絡めて吸着してくれます。
掃除後は換気をして畳をよく乾かせてください。
新聞紙を濡らして千切り絞って撒いても良いのですが、茶葉にはカテキンがありますので抗菌効果や消臭効果が期待されます。
市販の畳用不織布の付いたモップ状の道具でも良いのですが、細かいゴミが畳の目に詰まる可能性があります。
必ず掃除機をかけてから行ってください。
・その他
雑巾の乾拭きは?
ポイント4
雑巾がけって大変ですよね・・・。
乾拭きは艶が出るのでやった方が良いのは確かです。
しかし{素足で歩く}も艶は出ます。
足裏の油分が天然のワックスのようになり、畳の表面に艶と光沢が出ます。
逆に敷物を畳の上に敷いたままにしておくと、艶が無くなるだけではなく、細かいホコリが敷物と畳の間に溜まるのでダニが発生しやすくなります。
敷物を利用している方は時々剥がして掃除してください。
いかがだったでしょうか?
大事なポイントは調湿とこまめな掃除です。
無理のない範囲で試してみてください。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業