私が所属している「畳でおもてなしプロジェクト」では日本一の技術を誇る畳職人が、日本一の畳表を使用して畳の表替えをするイベントを企画しました。
畳は都内で1番古い茶室として都の文化財にも指定されている、文京区千駄木にある「武者小路千家 官休庵 東京稽古場」にあります。
東京稽古場前
左が私で、真ん中は技能グランプリ王者の佐々木君。右は今回の企画責任者で茶道に詳しい畳屋さんの石河さん。
半床庵(はんしょうあん)の畳は宮城県の佐々木君が仕上げ、畳表は熊本県イ草農家で農林水産大臣賞を4度も受賞した橋口さんが送ってくれました。
文字通り日本一の畳です。
全て手縫いで仕上げる
半床庵
有形文化財
今回、私は広間の雲龍軒(うんりゅうけん)の畳を張り替えお手伝いさせていただきました。
こちらは当店に持ち帰り、佐々木君・石河さん・私・工場長の四人がかりで2日かけ、古くなり凹凸のある藁製の畳床を補修しながら仕上げました。
床の間のゴザを手縫いで仕上げる
綺麗に仕上がりました
疲れたけどホッと一息
このような素晴らしい仕事に携わることが出来たことが奇跡なのですが、なんと初釜に招待していただき御家元が直々にたててくださったお茶までいただけました。
なにぶん無作法でして、緊張の中いただいたお茶は味わう余裕などなく。。
さらに奇跡は続きます。
昼食でクジを引き、なんと私が特等をいただいてしまいました!
御家元直筆の扇子
畳でおもてなしプロジェクトでは、今後も国内外に向け畳の良さをピーアールしていきます。
今回のように本物の畳も良し。
カラーや鮮やかな縁の付いた畳もまた良し。
共に大地震で被災した宮城県の畳屋さんと、熊本県のイ草生産農家さん。
畳を通じて一つになれたのは、私の奇跡など吹き飛ぶほどの企画でありました。
ありがとうございました。
東京都北区で四代110余年
(有)八巻畳工業 03-3917-9827