Table of Contents
山梨県の甲府市に業界でも超有名な【堀田畳製作所】さんがあります。
こちらは最新式の逢着機を導入しているだけではなく手仕事にもこだわり、現在は息子さん二人が京都の修行先から帰ってきてフル稼働している畳店さんです。
最近ではショールームを増設し印刷屋さんが導入している印刷機を購入。
壁紙や襖・障子にオリジナルの図柄や写真を印刷するサービスもはじめたそう。
これは見に行かないと!と東京の畳店さんを数名募って見学させてもらう事にしました。
伝統と最新テクノロジーの融合した最新鋭の畳屋さん
堀田さんにお邪魔するのは実は3回目で行く度に毎回新しい発見があり、自店で取り入れられることはいつも真似して導入させてもらっています。
数年前に伺った時は堀田さん一人で作業し、奥様が補助的な役割をしていました。
その当時もできるだけ製造には省力化を目指し、機械の配置や動線など考えられているなあと驚きました。
ここまでは普通の畳店でもあるのですが堀田さんは畳の素材と仕上がりに絶対的な自信があり、私と同じように産地である熊本の農家さんを何度も訪れ国産にこだわり、良い仕上がりのために手間を惜しまない製造工程をしています。
最新式の逢着機でも自分なりの改造を施しているので、メーカーとは違った畳屋目線の機械へとブラッシュアップしているのは本当に勉強になります。
印刷機導入によって広がる事業と顧客ニーズ
以前訪問した時には無かった印刷機ですが、当時から息子二人が京都の修行を終えて帰ってきた時に仕事を確保するため、お客様に【3年後の裏返し】を提案されていました。
さらに今回は屋内・屋外で使用できる大型のシート用の印刷機も導入し、主に襖や障子・壁紙にもオリジナルのプリントをご提案されています。
外観のような障子
四季をイメージした襖
写真のような鮮明さ
堀田さんのご協力により、画像を提供いただければ当店でもオリジナルの襖・障子施工が可能です。
お気軽にお問い合わせください。
毎回驚かされるアイデアと二次利用OKという懐の深さ
「畳店は独り勝ちしても業界は良くならないよ」と言うのが口癖で、常に同業の畳店へ情報発信をして必要なものは共有する精神の堀田さん。
見積書や割引券など大勢で依頼すれば経費削減になるものなどを積極的にシェアします。
今回我々が真似させてもらうのは作業所内や近場で役に立つ台車です。
畳は基本的に製造前と製造後は立てかけて保管します。
しかし1枚で30キロもある畳を何回も移動して置き場所を替えたり、トラックまで運ぶのはかなり辛い作業になります。
そこで堀田さん考案の一度に6畳立てかけておいて、移動も簡単にできる台車に目が留まりました。
堀田さん曰く数十年前に考案して製造してもらい、今では5~6台もあるこの便利グッズ。
台車と堀田さん(左)
作る度に安全面と改良点を製造元に伝え今の形になったそうです。
生意気にも「それならば」と、購入を条件に私も自店で使用しやすいように改良点を述べさせていただきました。
「じゃあそれでやってみよう!」堀田さんの凄いところは否定からは入らず、まずやってみるというところですね。
梱包した畳表の移動にも使える
惜しげもなく出してくれる自社アイデアと共有ツール。
同業者に対してコレですから、お客様に対しては更に細やかな接客と仕事なのも完全に頷けます。
山梨県で畳替えを依頼するなら『堀田畳製作所』さんが絶対にお勧めです!
東京都北区で四代110余年
有限会社八巻畳工業
03-3917-9827