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防犯設備士とはどんな資格?
【防犯設備士】という資格をご存じでしょうか?
防犯設備士は防犯設備に関する知識・技術を有する専門家として『公益社団法人日本防犯設備協会』が認定する資格です。
専門的な知識に基づき、防犯設備の設計・施工・維持管理及び防犯診断などの業務を行い、警察や地方公共団体などの関係機関・団体と連携しながら「防犯の専門家」として活躍し、地域の防犯対策や安全安心なまちづくりに大きな役割を担っています。
で、防犯設備士って簡単に言うとどんな資格なの?
上記は協会が発表しているテキストでして、分かりやすく簡単に説明しますと主に犯罪の抑止のため、適切な場所に適切な防犯機器の設計・設備施工・アドバイスを行える資格です。
例えば一般の戸建て住宅やマンション・店舗や事務所など、侵入強盗を抑止・監視するための防犯カメラを設置します。
防犯カメラはどの位置に設置すれば犯罪の抑止に繋がり、侵入者の特定ができるか?
屋内と屋外、屋内から屋外を撮影するのにどのような機種のカメラが適切か?
防犯カメラ自体がいたずらや破壊されにくい箇所に設置するには配線をどのように配置するのか?
などなど、カメラだけでも様々な知識が必要とされます。
また、ガラス破壊を防ぐフィルムや振動検知器の設置、赤外線ビーム検知器など多種多様な場所へ様々な機器を提案・設計・施工を業務とします。
防犯設備士免許
防犯カメラなんてホームセンターやネットで買える家庭用で十分?
通販サイトを覗いてみると多種多様な防犯カメラがお手頃価格で売っています。
『室内用』から『屋外設置可能』、『Wi-Fi利用の無線式』や『携帯でモニタリング』など便利な機能が盛りだくさんです。
個人的には「壊れたら新しいの買えばいいや」という考えであれば、上記のカメラで十分だと思います。
ただし注意点もいくつかありますので、購入の場合は下記を参照に選んでみてください。
防犯カメラ
安物買いの銭失い、格安防犯カメラの落とし穴
まず初めに、ご自分で購入して取り付ける場合はある程度の知識と取り付け施工技術・工具が必要になります。
電気やカメラに詳しい方なら専門用語が表示してあっても理解できると思いますが、そうでない場合は取付したい場所に合うカメラを選ぶ時点で迷ってしまう事でしょう。
カメラの機種は膨大にあります。
屋外用で購入したら夜はほとんど画像が不鮮明だったり、ズーム機能を求めていたのにズームすると画像が荒すぎるなど、カメラに対する基礎知識が無いと最適な機種を選ぶことができません。
そしてそのカメラを取り付けるのにほとんどの場合は高所作業になるのもお忘れなく。
最近では屋外で電源を確保しなくて良いタイプなどもありますが、カメラ自体は侵入者を広角で撮影したり、いたずらや破壊から守るため高所に設置します。
持ち家でどこにでも穴を開けてよいご家庭でも、取り付け箇所の躯体によっては専用の工具が無いとビス止めできない場合もあります。
例えばコンクリートの躯体にビス止めするのであれば、コンクリート用のドリルで穴を開け、アンカーを差し込んでからインパクトでビス固定など。
日曜大工が得意な方ならある程度は大丈夫だと思いますが、脚立も無いのに取付しようというのは大変危険を伴います。
防犯設備士だから出来るセキュリティー
まず『どこまで守るか?』によりますが戸建て一般住宅であれば最低でも訪問者の特定と侵入者への警戒と威嚇。
侵入された時の対処方法までを1セットとします。
厳密に言うと守るべき対象物を最優先し、その場所への侵入を外側に向かって警戒するような配置で防犯設備を設計・設備します。
侵入を試みる犯罪者の多くは短時間で実行し人目につくリスクを極力小さくしたいと考えています。
そのため『この家は狙いにくい』と思わせて犯罪発生を未然に防ぐ事が第一歩となります。
具体的には『防犯カメラがある』という事を意識させる、夜間に近寄ると『センサーライトが点く』というだけでも犯罪者を遠ざける効果に繋がります。
カメラも複数台設置する場合は効果的な機種・設置場所・配線などを環境設計します。
次にそれでも侵入を試みようとされた場合です。
侵入に時間が掛かれば犯罪者は大きなリスクとなりますので簡単には入れないような防犯設備を設置し、更にその侵入を住人が感知できたり、自動で通報するようなシステムまでを依頼主に提案し設計・設備するのが防犯設備士です。
例えばガラスにフィルムを貼って窓を破られないようにしたり、叩き割ろうとした振動を検知する設備の導入。
他にも窓が一定以上開いた時に検知するセンサーやピッキング・サムターン回しの防衛設備もあります。
もっと気軽に防犯したいというようであればモニター付きのインターフォンや踏むと音が鳴る砂利の設置など、簡単に出来る物もたくさんありますのでご相談ください。
東京都北区で四代110余年
有限会社 八巻畳工業